フォーナウ通信

自分で変える腰痛・肩こり ~縮めて縮めて、新しいケアのカタチ~

2025.4.30

こんにちは。TOKYO腰痛肩こりケアセンターの仮屋です。
腰痛や肩こりに悩む方はとても多く、当センターにも毎日のようにご相談があります。

「ストレッチしているのに変わらない」
「整体やマッサージに行ってもすぐ戻る」
そんな声をよく耳にします。

こうした慢性的な不調は、一時的な対処ではなく、“自分で改善する力”が必要です。
今回のテーマは「筋肉は伸ばすのではなく、縮めて緩める」。
従来のケアとは異なる、新しいアプローチをご紹介します。


なぜ腰痛や肩こりが起こるのか?

まず、腰痛や肩こりの多くは病気ではなく、体の使い方の問題です。
長時間同じ姿勢をとることで、筋肉や関節に負担が集中したり、動きの癖によって筋肉のバランスが崩れたりします。

特に現代人に多いのは以下のような状態です:

  • デスクワークやスマホ操作による猫背姿勢
  • 反り腰や前傾姿勢による腰部への過剰な緊張
  • 筋肉や関節の「弾力の低下」
  • 動かしていない部位の「固さ」
  • かばうことによって特定の部位の負担増

このような状態が長く続くと、過剰に負担のかかっている場所、特に頚部や腰部などに慢性的な痛みや不快感として現れてきます。


ストレッチしても変わらない理由

多くの方が、筋肉が硬い=伸ばせばいい、と思いがちです。
たしかに筋肉が固くなっている感覚があると、引き延ばして緩めたくなります。

しかし実際には「ただ伸ばす」だけでは効果が出にくいのです。
なぜなら、筋肉はゴムのように伸び縮みする組織ではなく、ほとんど伸びない、神経と連動した動く組織だからです。

筋肉は動かしていないと「使われないまま固くなる」性質があり、
その状態で無理に引き延ばすと、かえって防御反応が働き、縮こまってしまうこともあります。


筋肉は「縮めて」緩める

ここで登場するのが、「コントラクトリラックス(Contract-Relax)」という考え方です。

これは、筋肉を一度縮めることで神経に“使っている”という信号を送り、その後に緩める方法です。
いわば筋肉と神経の再教育。
「固まった筋肉を無理に引っ張る」のではなく、「使ってから緩める」というアプローチです。

この方法のメリットは次の通りです:

  • 筋肉が自然に緩むため、痛みや抵抗が少ない
  • 関節の動きも一緒に改善される
  • 自律神経にも働きかけ、心身ともにリラックスできる
  • 筋肉の“弾力”が回復し、姿勢も整いやすくなる

姿勢不良と柔軟性の関係

姿勢不良は筋肉の硬さからくるだけでなく、「体の弾力」が失われているサインでもあります。
「弾力」とは、縮んで、戻る力。バネのような力です。

これがなくなると、体は動きにくくなり、重力に抗えずどんどん姿勢が崩れていきます。

  • 腰が反りすぎる、あるいは曲がりすぎる
  • 肩甲骨(鎖骨)がうまく使えない
  • 股関節が固い(姿勢不良、動作不良に大きくかかわります)
  • 頸椎の動作不良(曲がらない、または反りすぎ)

これらは見た目の問題だけでなく、筋肉や関節の負担を大きくし、痛みや疲れを招きます。


柔軟性と弾力を取り戻すには?

「柔らかくする」=「伸ばす」というイメージを持っている方は多いと思いますが、
実は、筋肉がしっかり縮められてこそ、緩められるのです。

使っていない筋肉は、動かないまま固まります。
その結果、関節の動きも悪くなり、姿勢も固定されていきます。

そのため、体を柔らかくしたいなら、まずは使っていない筋肉を目覚めさせることが必要です。
縮めることで神経が活性化し、筋肉が「使われている」と認識される。
その後、自然に緩み、可動性や弾力が戻っていくのです。


自分で整える力を育てよう

このような「縮めて緩める」アプローチは、他人にやってもらうマッサージや整体では得られません。
自分自身で動かすからこそ、神経や筋肉が変化を起こし、身体の使い方が変わっていくのです。

  • 毎日少しずつでもいい
  • 無理に頑張る必要はない
  • 大事なのは“続けること”

これが、身体の深部にある筋肉を目覚めさせ、動きやすい身体、整った姿勢へとつながっていきます。


当センターでの取り組み

TOKYO腰痛肩こりケアセンターでは、
「関節ニュートラル整体」や「セルフケア指導」を通して、
この「縮めて整える」考え方を実践しています。

ただ痛みを和らげるのではなく、
「どうしたら再発しないか」「自分で良くできるか」を一緒に考え、サポートしています。

「どこに行っても変わらなかった」
「何をしても続かなかった」
そんな方こそ、ぜひ一度体験していただきたいと思っています。


最後に ~今からでも遅くない~

痛みやこりは、身体からのサインです。
薬や電気では消えないそのサインは、「体の使い方を変えてほしい」というメッセージです。

難しく考える必要はありません。
今日から少しずつ、“自分で動かす”ことを意識するだけで、身体は変わっていきます。

私たちは、そのきっかけを提供するためにここにいます。
腰痛や肩こりに悩むすべての方へ、自分の体を信じて、ケアを始めてみてください。

「体は、必ず変えられます。
縮めて、縮めて、体を変える。
あなたの力で、明日をもっと快適に。」

頸椎の痛み・しびれ・肩甲間部痛はなぜ起きる?

2025.4.27

~頸椎の反りすぎと神経圧迫の関係について~

こんにちは。
TOKYO腰痛肩こりケアセンターの仮屋です。

今回は、「頸椎の痛み・しびれ・肩甲間部痛」について、
特に【頸椎の反りすぎ(過伸展)による神経圧迫】に焦点を当てながら、
その原因と対策を詳しくお伝えしていきます。


なぜ頸椎に痛みやしびれが出るのか?

首は、私たちが日常生活を送るうえで非常に負担がかかりやすい部位です。
特に、現代社会ではパソコン作業やスマートフォンの使用などにより、
長時間同じ姿勢を続ける機会が増えています。

その代表が、「うつむき姿勢」や「猫背」などの不良姿勢です。

こうした姿勢は、「ストレートネック」(頸椎のカーブが失われる状態)を引き起こすことで有名ですが、
実はそれとは逆に、**頸椎が過剰に反りすぎる(過伸展)**リスクも高めています。

パソコン作業中に、あごを前に突き出すクセや、
猫背の補正として首を無理に持ち上げる動作を繰り返すと、
首(頸椎)の下部に異常な反りが生まれ、
これが神経の圧迫を招き、痛みやしびれを引き起こすのです。


頸椎が反りすぎると何が起きる?

通常、頸椎は30〜40度ほどの自然な前弯(前にカーブした形)を持ち、
頭部の重さ(約5~6kg)を支えています。

しかし、過度な反り(過伸展)が起こると、

  • 椎間孔(神経の通り道)が狭くなる
  • 椎間板に局所的な圧力がかかる
  • 神経根への圧迫ストレスが増加する

といった現象が起こりやすくなります。

その結果、

  • 首の痛み
  • 肩から腕にかけてのしびれ
  • 肩甲間部(肩甲骨の間)の痛み

など、多彩な症状が現れます。

特に、上を向く動作で症状が悪化する場合、
頸椎の過伸展とそれに伴う神経圧迫の影響が疑われます。


パソコン姿勢・猫背が引き起こす「頸椎過伸展」

パソコン作業やスマホ使用時に、

  • あごが前に突き出る
  • 背中が丸まる(猫背)
  • 頭を無理に起こして画面を見ようとする

こうした動作が癖になっている方は要注意です。

本来であれば、胸椎(背中)が伸展して頭部を支えるべきところを、
胸椎の動きが悪いために頸椎だけでバランスを取ろうとします。

すると、頸椎の下部に過剰な反りが生まれ、
結果的に神経への圧迫リスクが高まるのです。

現代人に増えている「頸椎由来の痛み・しびれ・肩甲間部痛」の背景には、
パソコン姿勢や猫背による頸椎の過伸展が深く関わっています。


原因① 上部頸椎の固さ

頸椎のうち、上部(C1〜C3)は本来、自由度の高い動きを持っています。
この部分が柔軟に動くことで、首全体の負担が分散されます。

しかし、上部頸椎が固くなると、

  • 下部頸椎に過剰な可動性が要求される
  • 下部頸椎が反りすぎる(過伸展)

という悪循環が起こります。

上部頸椎が固くなる原因には、

  • 長時間の不良姿勢
  • 転倒やむち打ちなどの外傷
  • 筋肉(後頭下筋群)の緊張

などが挙げられます。


原因② 胸椎の伸展不足

胸椎は、体幹部の中で背骨を支える重要なパーツです。
正常であれば、胸椎がしなやかに後ろに反ることで、
首や肩の負担を和らげます。

しかし、胸椎の伸展が固くなると、

  • 後ろに反る動作を首だけで代償する
  • 頸椎の過伸展が進行する

というメカニズムが働きます。

デスクワークやスマホ使用など、日常的に猫背姿勢をとっていると、
胸椎の伸展可動域はどんどん低下します。

この胸椎の固さこそが、
頸椎にかかる負担を大きくしてしまう隠れた要因なのです。


当センターでのアプローチ

TOKYO腰痛肩こりケアセンターでは、
症状の「根本原因」に着目し、
以下のようなアプローチで改善を目指しています。

① 上部頸椎の可動性回復

  • 前後、横、捻りの「弾力」を回復する関節ニュートラル整体
  • 僧帽筋など頸椎や肩甲骨にかかわる筋肉の可動性の改善

を行い、頸椎本来のしなやかさを取り戻します。

② 胸椎の伸展機能回復

  • 胸椎の関節ニュートラル整体
  • 胸郭(肋椎)の調整
  • 猫背改善エクササイズ

を組み合わせ、胸椎が自然に伸びるように整えます。

③ 姿勢・生活習慣の見直し

  • パソコン作業時の姿勢指導
  • 枕や椅子の高さの調整
  • 日常の運動習慣アドバイス

を通して、症状の再発予防にも力を入れています。


ご自身でできるセルフケア

当センターでは、「腰痛肩こりケア体操」によるセルフケアも大切にしています。

1. 胸を開くストレッチ

小胸筋を開く腰痛肩こりケア体操。

2. 頸椎の屈曲を促す

頸椎の過伸展は前屈が十分にできないことで引き起こされる場合も。
ケア体操で十分に前屈ができるように行います。

3. デスク環境の見直し

パソコンの画面は目線の高さに設定し、頭が前に出ないように意識します。

4. こまめな休憩

長時間同じ姿勢を避け、1時間ごとに立ち上がって肩や胸を軽く動かしましょう。


まとめ

頸椎の痛み・しびれ・肩甲間部痛は、
単なる首の問題ではありません。

  • 上部頸椎の固さ
  • 胸椎の伸展不足
  • パソコン姿勢や猫背による頸椎の過伸展

これらが複合的に影響し、
神経への圧迫を引き起こしているケースが非常に多いのです。

首の痛みや腕のしびれ、肩甲骨周囲のだるさでお悩みの方は、
ぜひ「姿勢」や「胸椎・頸椎の連動性」に目を向けてみてください。

TOKYO腰痛肩こりケアセンターでは、
皆さまの症状改善と、より快適な生活をサポートするために、
根本から整える施術を心がけています。

お困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

5月「自分で出来る腰痛肩こりケア体操」

2025.4.22

5月4日(日) 10:30~12:00

自分で出来る腰痛肩こりケア体操開催

参加費 2000円

予約の上、動きやすい服装、タオルを持参ください

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