【腰痛の本質に迫る】関節ニュートラル整体で読み解く5つの腰痛パターン

2025年5月20日


腰痛は、現代人の多くが悩まされている不調の一つです。立ちっぱなし、座りっぱなし、運動不足や姿勢不良、あるいは加齢や外傷など、その原因は実に多様です。しかし、痛みの「場所」や「種類」は違っても、根本的なメカニズムには共通する部分が存在します。

TOKYO腰痛肩こりケアセンターでは、独自の「関節ニュートラル整体」の理論に基づき、腰痛のパターンを大きく5つに分類し、それぞれに応じた的確なアプローチを行っています。本記事では、その考え方を詳しく解説します。


■ 関節ニュートラル整体とは?

関節ニュートラル整体とは、身体のあらゆる関節が「中庸=ニュートラル」にあり、バランスよく連動する状態を理想とし、その回復を目指す施術法です。

痛みは、その弾力の消失した場所(可動性減少)あるいはそれを代償し弾力が付く過ぎる(可動性亢進)している場所に起こります。痛みの起きている場所と痛みを引き起こしている部分が一致しないこともよくあります。たとえば腰が痛くても、原因が首や股関節にあることは珍しくありません。

そのため、当センターでは腰だけを施術するのではなく、全身の関節の状態を評価し、弾力(=関節の柔軟性と支持性)を取り戻すことに注力しています。


■ 腰痛の基本パターンは「脊椎椎間関節」に始まる

腰痛を引き起こす主な関節は、まず「脊椎椎間関節」です。これは背骨を構成する一つひとつの骨の間にある小さな関節で、姿勢や動作の中心となります。

24個と数も多いため不具合のないケースはほぼありません。そのため施術を行う際に脊椎椎間関節の調整を行わないケースはまずありません。

この関節の「弾力低下」や「可動性の亢進(ゆるみすぎ)」は、周囲の筋肉や神経に大きな影響を及ぼします。そして多くの場合、そこに他の関節の不調が重なっていくことで、症状が慢性化・複雑化していくのです。


■ 関節ニュートラル整体における腰痛の5分類

腰痛は単純に一つの関節に原因があるのではなく、複数の関節が関与していることがほとんどです。当センターでは以下のように5つの基本パターンに分類してアプローチします。


【1】脊椎椎間関節のみのパターン

実はもっともひどい腰痛に見られるパターンです。関節ニュートラル整体は関節を動かす際1mm以下の小さな動きを調整しますがほんのわずかに動かした場合にもかかわらず、腰仙関節や仙腸関節を動かした際に悪化する場合がこのケース。中心が本当のグラグラになっているタイプがこれに当てはまります。

このタイプは、全身の連動性を取り戻すことが最も重要で胸椎や股関節だけでなくすべての部位の弾力を回復することがとても重要になります。


【2】脊椎椎間関節+仙腸関節パターン

仙腸関節とは、骨盤の中心にある仙骨と腸骨の間の関節です。中心の軸となる関節で可動性減少、可動性亢進、両方のケースで腰痛に深くかかわります。

このパターンでは、仙腸関節周囲に痛みがあるケース、仙腸関節の動きが制限されて腰椎に負担がかかっているケースがあります。とても小さな動きになりますが仙腸関節を動かすか、もしくは動きを制限するかで調整が分かれます。


【3】脊椎椎間関節+腰仙関節パターン

腰仙関節とは、腰椎の最下部(L5)と仙骨の間にある関節です。この部位は構造的に不安定になりやすく、分離症・すべり症などの背景を持つ方に多く見られます。

腰仙部の過伸展や不安定性は、背骨全体の動きに大きく影響します。ここでも仙腸関節と同様になりますが、腰仙関節が動きすぎ、あるいは弾力が消失して痛いケースと腰仙関節が制限されて腰椎や仙腸部に痛みが現れるケース。痛みや可動域、筋力で判別していくことが改善が鍵となります。


【4】脊椎椎間関節+仙腸関節+腰仙関節パターン

5とともに最も複雑で慢性化しやすいパターンとも言えます。すべての中核関節が機能不全を起こしており、全身のバランスが大きく崩れています。

関節ニュートラル整体では動作、痛み、筋力などで特定の関節を動かした際に変化が起きるかを必ず検査しますが、仙腸関節、腰仙関節ともに反応しているが腰仙関節の方がより強く反応している場合がこのケースとなります。


【5】脊椎椎間関節+腰仙関節+仙腸関節パターン

4と非常に似ていますが、仙腸関節がもっともメジャーなタイプです。腰仙関節、仙腸関節ともに反応するが仙腸関節の方が痛みや動きがよりよくなるタイプとなります。

施術の順序や優先順位を見極めながら、回復を妨げている要因を丁寧に解消していきます。骨盤帯の安定が回復のカギになります。


■ すべての腰痛に「全身評価」が必須

上記のどのパターンであっても、腰だけを施術していては本質的な改善にはつながりません。関節ニュートラル整体では、全身の関節の弾力と安定性、可動域や痛みなどを細かく検査し、どこに問題があるのかを明確にしていきます。

さらに、筋肉・筋膜・腱への調整も欠かせません。筋肉は関節に付着し、動きの最終出力を担っているため、硬さや萎縮、癒着があれば関節の動きも制限されてしまいます。


■ 名前のついた腰痛でもあきらめないでください

腰痛には、次のような「診断名」がつくこともあります。

これらはいずれも、構造的な変化が見られる場合に病院で診断されるものです。しかし、診断がついても「根本原因」が見つかっていないケースは非常に多くあります。

当センターでは、上記のような診断を受けた方の多くが、関節ニュートラル整体によって改善されています。症状にとらわれず、「動きの仕組み」から見直すことで、体は確実に回復へ向かいます。


■ 最後に 〜痛みの先にある“動ける身体”へ〜

痛みを解消することはゴールではありません。「生活に不自由なく動ける体」、「痛みの再発しない体」を作ることが私たちの本当の目標です。

そのために、どんな腰痛であっても「その人にとって必要なエクササイズ」「最低限の可動域」施術とセルフケアの両方を提供しています。腰が痛いと感じたとき、それは「今の身体の使い方では限界ですよ」というサイン。

ぜひ、あなたの体の声に耳を傾けてください。

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