2025年5月29日
〜自分の身体を知ることからはじめよう〜
こんにちは。TOKYO腰痛肩こりケアセンターの仮屋です。
今日は、「ケガをしない体づくり」について、特に“バネ”のある身体に必要な条件と、関節の固さ・柔らかさとの関係についてお話ししていきます。
多くのアスリートを見ていて感じるのは、ケガをしにくい人にはある共通点があるということです。
それは、「関節が固い」ということ。
「え?固い方がケガしにくいの?」と疑問に思う方も多いと思います。
ここで言う「関節が固い」とは、可動域が狭いという意味ではありません。
正確には、「関節が安定している」「過度に動かない」「緩くない」という意味です。
つまり、“グラグラしない関節”です。
人間の関節の構造は、遺伝的な要素が強く、
たとえば、関節が固い人は、靭帯や関節包がしっかりしていて、関節が安定しています。
一方、関節が柔らかい人は、体が非常にしなやかで、可動域も広いのですが、関節にかかる負担が可動域が広いがために、ケガをしやすい傾向があります。
私がよく観察しているレスリングの世界でも、ケガが少ない選手ほど関節が固いタイプであることが多いです。
ただし、固いだけでケガをしないわけではありません。
ある程度の柔軟性があり、「固さ」と「柔らかさ」のバランスが取れている人が、ケガに強く、かつパフォーマンスも安定しています。
関節ニュートラル整体によって弾力を回復することは可能ですが根本的な部分は変わりませんし、関節の構造自体を変えることはできません。これは生まれつきのものです。
しかし、筋肉や筋膜の柔軟性は、努力で高めることができます。
つまり、努力で変えることができるのは「筋肉の柔軟性」です。
そして柔軟性を高めることは、関節へのストレスを減らし、よりしなやかな“バネのある動き”を作り出すために不可欠です。
推奨している、腰痛肩こりケア体操をマスターすれば、その人の限界まで筋肉の可動域を高めることができます。
関節が柔らかい人は、柔軟性がある分、動きの幅も大きく、しなやかです。
しかし、その分関節が不安定で、衝撃を受けた際にズレやすく、脱臼や捻挫、靭帯損傷のリスクが高まります。
基本的に可動域が広がれば広がるほど力は入りずらくなります。力の入らない、入りにくいポイントで負荷がかかって損傷が起きてしまうことが多いのです。
関節の固い人はテーピングで補強しているかのようにしっかりしています。
実際には見た目では判断できず、脱力している状態で関節を動かしてみた初めてそれがわかります。
もう一つの視点として、関節のタイプと筋肉のつき方・運動能力の傾向があります。
これはあくまで傾向ですが、関節が安定していることで、力をうまく地面に伝えることができ、その結果、“バネ”のあるパワフルな動きができるのです。
中にはこれらのいいとこどりで、関節が柔らかくて柔軟性があり、かつ筋肉がつきやすく瞬発力もある「バケモノ級」の選手もいます。しかしそのような選手でさえ、接触の多いコンタクトスポーツではケガが多い傾向にあるのが現実です。
ここで大事なことをお伝えします。
自分が関節のどのタイプかを知ることは非常に大切です。
しかしそれは「優劣」ではなく、「特性」です。
変えられないことに目を向けるよりも、今ある自分の体の状態を正確に把握し、可動性(動く力)と安定性(支える力)を高めていくことが、ケガ予防とパフォーマンス向上の鍵です。
ケガをしない体づくりの鍵は、「自分を知ること」にあります。
あなたの体が持つ特性を活かし、バネのあるしなやかで強い身体を目指していきましょう。
もし自分の体のタイプがよくわからない、動きやすい体を作る方法が知りたいという方は、ぜひ一度TOKYO腰痛肩こりケアセンターへご相談ください。
あなたの身体が本来持つ“強さ”を引き出すお手伝いをいたします。