2025年5月25日
— 太ももの筋バランスと関節の弾力を整えることの重要性 —
こんにちは。TOKYO腰痛肩こりケアセンターの仮屋です。
今回は多くの方が悩まれる「膝の痛み」について、種類とその背景にある原因、そして本質的な改善法について詳しくお伝えします。
膝の痛みには多くの種類があります。単に「膝が痛い」といっても、その部位・痛みの性質・きっかけは様々で、それによって原因と対策も異なります。以下は代表的な分類です。
スポーツや転倒、日常生活での打撲や捻挫などが原因となる痛みです。前十字靭帯損傷(ACL損傷)や半月板損傷、内側側副靱帯損傷などが含まれます。
変形性膝関節症に代表されるように、加齢や繰り返しの使用によって軟骨がすり減り、炎症や変形が起こることで生じる慢性的な痛みです。
関節リウマチや滑液包炎など、免疫的・炎症的な背景をもつ疾患に伴う痛みです。熱感や腫れを伴うことが多いです。
構造的には異常がないのに、姿勢不良や動作のクセ、関節の弾力(可動性と支持性)のアンバランスによって生じるものです。多くの人が当てはまるのはこの「機能的な膝痛」です。
実際にはこの要素が複数入り混じっている場合も。
「関節の弾力」とは、関節が持つ柔軟性と支持性のバランスを意味します。柔らかすぎても、固すぎても関節はうまく働きません。
例えば、膝関節が固くなりすぎると、衝撃を吸収できずに動作のたびに痛みが起こります。一方で、ゆるくなりすぎても安定性が失われ、痛みの原因になります。
関節ニュートラル整体では、この適正な弾力の回復を目的としたアプローチを行い、全身の関節を検査・調整することで、本来の機能を取り戻していきます。
膝関節の痛みに大きく影響するのが、太ももの筋肉のバランスです。
本来、この前後の筋力バランスが取れていることが理想です。しかし、現代人には以下のような傾向がみられます。
大腿二頭筋は下肢の筋肉の中でも柔軟性が低下しやすい部位となります。固い=強いとは限りませんが、このバランスの崩れがあると、膝の内側が支えられず、膝蓋骨(お皿)の動きが不安定になります。階段の昇り降りやしゃがむ動作で膝が痛む方は、まさにこのパターンが多いです。
よくあるケースはいわゆる「ニーイン」と呼ばれる支えられずに膝が内側に入ってしまう動作です。
理想的にはモモの前面は強く、裏側は柔軟性があるというのが理想ですが、その限りではありませんので状況に応じてそれらを見極めなければなりません。
膝の動きは、単体で成立しているものではありません。股関節と足関節という上下の関節の影響を大きく受けます。
股関節の屈曲や内旋・外旋が十分でないと、しゃがむ・立ち上がるなどの基本動作の際に膝に過剰な負担がかかります。
足首が固い(背屈制限がある)と、歩行やスクワット時に膝が前方に押し出され、膝関節の構造的負担が高まります。
このように、膝関節単体ではなく全身の連動した動作の中でどこに問題があるのかを見極めることが、痛み改善の近道です。
TOKYO腰痛肩こりケアセンターでは以下の流れで、膝の痛みにアプローチしています。
関節ニュートラル整体の基本的な考え方で、膝だけでなく股関節・足関節・骨盤・脊柱など全身の関節を検査します。
可動性や支持性、どの部位が弱く、どの部位が固いかを検査して運動やストレッチを指導します。
歩き方、立ち方、しゃがみ方、階段の昇り降りなど日常の動作のクセが原因の場合も多く、適切な体の使い方を身につけることが重要です。
自宅でできるストレッチや体操を取り入れ、関節の弾力を保つサポートも行います。
膝の痛みには様々な種類があり、単なる加齢や使いすぎだけが原因ではありません。
本当の意味で改善を目指すなら、関節の弾力を回復させ、太ももの筋バランスを整え、全身の連動性を取り戻すことが必要不可欠です。
TOKYO腰痛肩こりケアセンターでは、膝の痛みだけでなくその背景にある全身の不調を見極め、根本改善をサポートしています。
長年膝の痛みで悩まれている方、これまでの治療で改善がみられなかった方は、ぜひ一度ご相談ください。
本来の体の動きを取り戻し、痛みのない日常生活を一緒に目指しましょう。