フォーナウ通信

【首の痛み・肩甲間部痛・手のしびれの根本改善に向けて】

2025.5.18

こんにちは、TOKYO腰痛肩こりケアセンターの仮屋です。 本日は「首の痛み」「肩甲間部の痛み」「手のしびれ」といった症状について、原因と改善方法をお伝えしていきます。

これらの症状は、日常生活に支障をきたすばかりでなく、慢性化することで精神的ストレスや集中力の低下にもつながります。特に、パソコン作業やスマートフォンの使用が多い現代人にとって、決して他人事ではありません。

多くの方が悩まれているこの問題の背景には、頸椎の疾患、特に「頸椎椎間板ヘルニア」や「頸椎脊柱管狭窄症」が隠れているケースが少なくありません。

■ 頸椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症とは?

頸椎椎間板ヘルニアとは、首の骨と骨の間にあるクッション(椎間板)が外に飛び出し、神経を圧迫する状態をいいます。一方、脊柱管狭窄症とは、神経の通り道である脊柱管が狭くなることで神経を圧迫してしまう状態です。

どちらの疾患も、神経への圧迫が主な原因となり、次のような症状を引き起こします。

  • 首の痛み
  • 肩甲骨の間の痛み(肩甲間部痛)
  • 腕や手のしびれ、重だるさ

■ 特に多いのはC5神経根の圧迫

頸椎の5番(C5神経根)は、特にヘルニアや狭窄の影響を受けやすい部分です。椎間板ヘルニアは特に5番と6番の間(C5/C6)に好発しやすく、その部位での圧迫が生じると、以下のような症状が見られます:

  • 肩の外側から上腕外側へのしびれや痛み
  • 三角筋などの筋力低下(腕が上がりづらくなる)
  • 肩甲骨の間にピリピリした不快感

これらは、筋肉の疲労や単なる肩こりと誤認されがちですが、神経由来の症状であることが多いため、早期の見極めが重要です。

■ 前屈・伸展で悪化するタイプに分かれる

このような神経症状は、姿勢や動作によって悪化する傾向があります。

【前屈で悪化するタイプ】 → 頸椎椎間板ヘルニアに多く、頭を前に倒すと椎間板が後方に飛び出しやすくなり、神経圧迫が強くなります。

【伸展で悪化するタイプ】 → 頸椎脊柱管狭窄症に多く、首を後ろに反らすと脊柱管がさらに狭まり、神経への圧迫が強くなります。

このように、痛みの出る動作から、ある程度原因の鑑別が可能となります。

■ 下部頸椎の可動性亢進が根本にある

多くのケースで共通しているのが、下部頸椎(C4-C7あたり)の可動性が過剰になっているという点です。

これは、他の関節がうまく動かなくなっていることを補うように、下部頸椎が代償的に過剰に動いてしまっていることを意味します。

頸椎椎間板ヘルニアがC5-C6に好発することも、この代償的な可動性亢進の現れといえるでしょう。

■ 改善の鍵は「全体の可動性バランス」

症状の改善には、下部頸椎の負担を軽減するために、以下の部位の可動性を回復させることが重要です:

  1. 上部頸椎(C1-C3)
    • 可動性低下があると、下部頸椎が余計に働くことになります。
  2. 胸椎(T1-T12)
    • 特に伸展方向の動きが乏しいと、頸椎が代償して過伸展になります。
  3. 肋骨・胸郭
    • 頸椎の側屈や前屈など、動作にも悪影響を及ぼします。
  4. 上肢・下肢
    • 肩甲帯や骨盤帯の硬さも頸椎に影響を与えます。たとえば、肩甲骨の可動域が狭いと、首を無理に動かしてしまいます。
    • 股関節や足関節の柔軟性不足が、体全体の連動性を阻害し、最終的に頸部へ負担が集中します。

■ 当院でのアプローチ

TOKYO腰痛肩こりケアセンターでは、関節ニュートラル整体という技術を用いて、全身の関節可動域と協調性を取り戻していきます。

症状の出ている部位だけでなく、その原因となっている「他の可動性低下部位」を的確に見極め、丁寧に調整します。

● 問題部位の特定と評価 ● 関節の遊び(joint play)を引き出す施術 ● セルフケアの指導と再発予防

この3本柱をもとに、痛みの軽減だけでなく、**「再び痛まない身体づくり」**を目指します。

■ 最後に

首の痛みやしびれに悩む多くの方が、局所の治療だけでは根本的な改善に至らず、長年悩まれています。

しかし、身体はつながって動いています。首の問題は、必ずしも首だけに原因があるわけではありません。だからこそ、全身を見渡した視点でのアプローチが必要なのです。

もし、あなたが現在このような症状に悩んでいるなら、ぜひ一度、TOKYO腰痛肩こりケアセンターのケアを受けてみてください。

回旋動作における股関節の重要性

2025.5.17


〜スポーツパフォーマンスと痛み予防の鍵〜

こんにちは、TOKYO腰痛肩こりケアセンターの仮屋です。
今日はゴルフやテニスなどの回旋動作における「股関節の重要性」について解説します。

特に「右股関節の内旋」の役割に注目しながら、スポーツパフォーマンス向上や、膝・腰の痛みを防ぐための考え方をご紹介します。


回旋動作とは?

回旋動作とは、体幹を軸にして上半身または下半身を左右にひねる動きのことを言います。代表的なものに以下のスポーツが挙げられます。

  • ゴルフのスイング
  • テニスや野球のスイング
  • スキーやスノーボードでのターン
  • ピッチングやバッティングの捻り動作

これらの動作では、ただ腕を振るだけではなく、足元からの力の連動、すなわち「下肢から体幹へのエネルギーの伝達」が極めて重要になります。

ちなみに付け加えておくと、これらは回旋動作のみで行われているわけではないので実際にはより複雑な動きとなります。


なぜ股関節が重要なのか?

股関節は体の中心に近い関節であり、骨盤と大腿骨をつなぐ「球関節」として、前後・左右・回旋と、自由度の高い動きを可能にします。

特に回旋動作では、骨盤の回転と股関節の「内旋・外旋」が連動して行われるため、股関節の可動性が不足していると、うまく回転できません。

右股関節の「内旋」がポイント

例えば右打ちのゴルファーを考えてみましょう。
スイングのトップからダウンスイングに移るとき、体は左に回旋します。この動作がうまくいくかどうかはテイクバック、つまり「タメ」の動作がうまくいくかどうかにかかっているといっても大げさではありません。

もし右股関節が内旋できなければ、骨盤はうまく回らず、以下のような代償動作が起こります。

  • 腰を無理にひねってしまう → 腰痛の原因に
  • 膝がねじれてしまう → 半月板や靱帯への負担
  • 上体が突っ込んでしまう → 力が逃げる、ミスショットが増える

股関節の可動域の目安

一般的に、健康な成人の股関節の可動域は以下のように言われています。

  • 内旋:45度
  • 外旋:45度

しかし現実には、本来の骨格により外旋が得意だったり内旋が得意だったりします。さらに座り仕事が多かったり、姿勢が悪かったり、運動不足だったりすると、股関節の内旋が30度以下にまで低下しているケースが珍しくありません。

ゴルフやテニスといった回旋系スポーツにおいては、45度近く内旋できる状態が理想的です。左右差が大きい場合も問題です。特に右打ちの場合、右股関節の内旋不足は非常に大きなリスクとなります。


股関節が固いと起こる問題

股関節の可動性が不足していると、回旋動作において以下のような問題が起こります。

1. 動作がスムーズに行えない

股関節が硬いと、骨盤の回転が制限されます。すると体全体の連動が乱れ、ぎこちない動作になります。特にスイングのフィニッシュが崩れたり、フォロースルーが取れなかったりする選手は要注意です。

2. 力が伝わらず、スピードが出ない

股関節が十分に機能していれば、地面を蹴る力をスムーズに体幹・上肢へと伝えることができます。逆に、可動性が制限されると、力が途中でロスしてしまい、ボールスピードや飛距離が出にくくなります。

3. 膝や腰への負担が増す

股関節が動かない分、代わりに膝や腰で回旋を行おうとしてしまうため、結果として膝関節や腰椎に大きなストレスがかかります。これはスポーツ選手だけでなく、一般の方の膝痛・腰痛の原因にもなります。


痛みの予防とパフォーマンス向上のために

股関節の可動性チェック

まずは自分の股関節の可動域をチェックしてみましょう。
仰向けに寝た状態で、膝を90度に曲げ、足を外に倒して内旋角度を確認します。45度以下なら、改善の余地ありです。

ストレッチと動的エクササイズの併用を

股関節の内旋を改善するためには、ただストレッチをするだけでは不十分です。

  • 関節ニュートラル整体で股関節と骨盤(寛骨)が別々に動くよう学習する
  •  コントラクトリラックス:内旋筋(梨状筋など)の弾力を回復するための反復収縮

これらを組み合わせることで、動作中にスムーズかつ安定した股関節の使い方が可能になります。


まとめ

ゴルフやテニスといった回旋動作において、股関節の特に「内旋」の可動性は極めて重要です。これが不足すると、スムーズな動きができず、力も出ず、代わりに膝や腰に負担がかかり、痛みの原因となります。

もしあなたがスイングに違和感があったり、膝や腰に痛みを感じていたりするなら、股関節のチェックを一度行ってみてください。単なる筋肉の硬さではなく、「関節の弾力性」や「動きの協調性」に注目することが、根本改善の鍵となります。

当センターでは、こうした関節の可動性と安定性を重視した施術・指導を行っています。気になる方はぜひ一度ご相談ください。

関節の痛みは2つのタイプに分かれる:固くて痛い?緩くて痛い?

2025.5.16


こんにちは、TOKYO腰痛肩こりケアセンターの仮屋です。
日々、腰痛や肩こり、膝の痛みで来院される方と接していると、多くの方が「関節の痛み」という共通の悩みを抱えています。
ですが、その「関節の痛み」はすべて同じではありません。
実は、痛みには大きく分けて2つのタイプがあります。


関節の痛みは「固くて痛い」か「緩くて痛い」

まずは、結論からお伝えします。

  • 固くて痛い(可動性減少)タイプ
  • 緩くて痛い(可動性亢進)タイプ

関節の動きが悪くなって“固く”なったことで痛みが出ているのか、
それとも関節が不安定になり“緩く”なってしまって痛みが出ているのか。
この2つではアプローチもケアの方向性もまったく異なります。


固くて痛い:動かないから痛い

関節は、本来一定の範囲でスムーズに動くよう設計されています。
ところが、加齢や長時間の同じ姿勢、外傷、過去の捻挫や骨折などの影響で、動かなくなる(可動性が減少する)ことがあります。

このような「動かなくて痛い」タイプでは、次のような症状が多く見られます。

運動で悪化する

一定の動作で痛くなる

無理に動かすと鋭い痛みが出る

例としては、膝が曲がらない(曲げると痛い)、首が回らない、部位にかかわらず曲げ伸ばしのたびに痛いなどが挙げられます。

改善のアプローチ

このタイプは比較的シンプルで、「固くなってしまった部位をゆるめる・伸ばす」ことが基本方針です。

  • 筋肉・筋膜の柔軟性回復
  • 関節の弾力を回復する(一つの関節は8方向に動きます)
  • 血流改善
  • 日常動作での適切な使い方

比較的改善が早く、施術者側、患者さん側としても結果が見えやすい傾向があります。
しかし、やりすぎると“緩くなりすぎる”危険性があるため、見極めが重要です。


緩くて痛い:動きすぎて痛い

一方で、見落とされがちでやっかいなのが「緩くて痛い」タイプの関節痛です。
これは関節の安定性が失われている状態で、いわば「動きすぎてしまっている」状態です。

たとえば、

  • じっとしていると固まる
  • 長時間同じ姿勢が痛い
  • ぐらぐら不安定感がある
  • 動き始めが痛い
  • 運動するとかえってよくなる

こうした痛みは、一見固まっているように思えるため固くなっていると思いがちですが、実は可動性がありすぎて炎症を起こしているためにこのような症状になります。ひどい場合には動作時に痛みが起こりますが、運動が行えるがゆえにかえってこじれてしまうこともあります。関節を支える周囲の筋肉や靭帯、関節包にかかるストレスが非常に大きくなっています。

原因は協調性の乱れ

この緩さの原因は、部分だけでなく全体のバランスの乱れによって生まれているケースがほとんどです。

  • 姿勢不良
  • 胸椎や股関節などの動きの低下
  • 関節周囲の筋出力の不均衡
  • 過去のけがや手術の代償動作

関節は単独で動いているわけではなく、「協調して」動いているため、一部の関節が動かなくなると、別の関節が“代わりに”過剰に動くようになります。
このとき、負担がかかりすぎてしまった関節は「緩くなりすぎて痛みを出す」という結果になります。


緩くて痛いタイプの改善は難しい?

結論から言うと、緩くて痛いタイプは改善に時間がかかることが多いです。
それは単純に固い部分をゆるめるのではなく、「全体の動きの調和」を取り戻す必要があるからです。

アプローチの基本

  1. 全体の関節バランスを評価
    • どこが固くて、どこが動きすぎているか
    • 代償動作のパターンを見抜く
  2. 動きすぎている関節は安定させる
    • 筋トレで“締める”方向へ
    • 靭帯や関節包へのストレスを軽減
  3. 動きが出ていない関節は可動性を高める
    • 胸椎、股関節、足首などに多い
  4. 全体の協調性を高める運動
    • 腰痛肩こりケア体操で可動性と安定性を高める
    • 筋トレなどエクササイズで動き方と筋力を高める

こうしたプロセスを経てはじめて、緩くて痛い関節が「本来あるべき安定性」を取り戻していきます。


関節ニュートラル整体の考え方

当院で提供している「関節ニュートラル整体」は、まさにこの「固くて痛い」と「緩くて痛い」を正確に見極めたうえで、それぞれに合ったアプローチを行うことを主眼としています。

  • 固いところは弾力を取り戻すように
  • 緩いところは締める調整、全体の調和の中で安定させるように

痛いところを直接触るだけではなく、体全体の使い方、動きのバランス、可動域の分布を丁寧に観察し、最短で最大限の効果を目指しています。


まとめ:痛みの見極めが最重要

腰痛も肩こりも膝の痛みも、「痛いからストレッチしよう」「とりあえず揉んでもらおう」といった単純な考えでは、かえって症状が悪化することがあります。

本当に必要なのは、自分の関節の状態を正しく見極めることです。
固くて痛いのか、緩くて痛いのか。
それによって必要なケア方法はまったく異なります。

ぜひ、痛みがある方は自己判断せず、専門的な評価を受けたうえで、正しいケアを行っていただければと思います。


T体の痛みや不調には、必ず原因があります。
痛みを取り除くだけでなく、「なぜ痛くなったのか」「どうすれば繰り返さないか」に向き合うことが本当の改善への道です。
どんな症状でも、ぜひ一度ご相談ください。

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