2025年6月8日
~足首の機能回復が、腰痛・肩こり・姿勢改善への第一歩~
TOKYO腰痛肩こりケアセンター 仮屋
私たちの身体の不調や痛みの原因をたどっていくと、「思わぬ場所に真の原因があった」というケースが非常に多くあります。その中でも、軽視されがちでありながらも、全身に大きな影響を及ぼす重要な部位が「足関節(足首)」です。
足は「第二の心臓」ともいわれ、歩く・立つ・しゃがむ・走るなど、あらゆる基本動作の出発点です。今回は、足関節の機能低下がもたらす全身への影響と、その対策についてお話しします。
足関節には「背屈」と「底屈」という主な可動方向があります。
このように、足関節には比較的広い可動域がありますが、どちらかの制限が起こることで、様々な不具合が発生します。
現代人に最も多いのが「足関節の背屈制限」です。この背屈制限は一見すると軽い問題に見えるかもしれませんが、実は以下のように全身に波及して不調を引き起こします。
足首が十分に背屈できないと、体重が前に乗りづらくなるため後ろ荷重になりがち。歩行やしゃがみ動作の際に膝を過剰に使って代償動作を行います。その結果、膝関節への負担が増え、膝痛の原因となります。
足関節が動かないことで、身体の重心が後方や外側へ流れやすくなります。これにより、股関節がねじれたり、腰椎が過剰に動く原因になり、慢性的な腰痛へとつながります。
背屈制限があると、前重心で歩く・立つことができず、後ろ過重の姿勢になりやすくなります。本来下肢が動くはずが脊椎が過剰に曲がり、猫背の姿勢になります。
猫背や腰の不安定性が続けば、最終的には首や肩にまで影響が及びます。パソコン姿勢などと合わさると、頸椎の過伸展、肩こりや首痛の温床になります。
スポーツや日常動作で足首の内反捻挫を起こす人が多いのは、実は「背屈が足りない」ためです。
通常、踏ん張る動作では足首が自然に背屈しますが、この動きができないと、地面からの力がうまく吸収されずに横方向(内側や外側)に逃げるのです。その結果、足関節の外側靱帯を損傷する捻挫が起こりやすくなります。
「昔捻挫して以来、足が不安定」と感じる人は、足関節の柔軟性・弾力をチェックすべきです。
足関節の背屈制限や機能低下に対して、もっとも効果的かつ手軽にできる運動が**カーフレイズ(つま先立ち運動)**です。
※段差のある場所で、かかとを下げてから上げる。を意識してください。壁や椅子を支えにして行っても構いません
この運動により、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)を鍛えるとともに、足関節の可動域を広げ、足裏の安定性も高まります。
また、足のポンプ機能が高まることで、下肢からの血流が改善され、冷え性やむくみの改善にも効果があります。
足首はただの関節ではありません。筋ポンプ作用によって血流を心臓へ戻す「第二の心臓」としての役割を持っています。
長時間の立ち仕事やデスクワークで足がむくむ人、夜間に足がだるくなる人は、このポンプ機能が低下している証拠です。足関節がしっかり動くことで、血流・リンパの循環が改善し、全身の代謝も高まります。
ふくらはぎがつってつってしょうがない人がカーフレイズでまったくなくなった方もたくさんいます。
足関節、特に「背屈の可動性」は、姿勢、動作、血流、痛み、バランスなど、身体のあらゆる面に影響します。だからこそ、足首のチェックとケアを怠ってはいけません。
「肩こりがひどい」「腰痛がなかなか改善しない」「膝がいつも違和感がある」という方こそ、足関節の柔軟性と弾力性を見直してみてください。
TOKYO腰痛肩こりケアセンターでは、全身の関節の弾力と連動性をチェック・調整する「関節ニュートラル整体」によって、根本からの改善をサポートしています。足首から全身の快調を手に入れましょう。