2025年7月25日
こんにちは。
TOKYO腰痛肩こりケアセンターの仮屋崇です。
今回は「起床時の腰痛」や「じっとしていると固まって痛くなる腰痛」についてお話しします。これらは、レントゲンやMRIでは異常が見つかりにくく、治療法に迷う方も多い症状です。長引く痛みでお悩みの方、実はその原因に「異常な血管」が関係しているかもしれません。
腰痛と一口に言っても、種類はさまざまです。中でも「朝起きたときに痛い」「じっと座っていると固まるように痛い」といった症状は、多くの方が経験します。動いているうちに和らいでくるため、放置してしまいがちですが、これらの痛みこそ、慢性化して長引きやすい特徴があります。
「血流が悪いから痛くなる」と聞いたことがあるかもしれません。確かに冷えや循環障害が関係するケースもあります。しかし、じっとしていると痛い・朝に痛いタイプの腰痛に関しては、むしろ「血流が過剰で痛くなる」ケースが多いことがわかってきました。
その原因の一つと考えられているのが、「異常な血管(異常血管新生)」です。これは、元々なかった場所に過剰に血管が形成されてしまう状態を指します。異常血管ができると、その部位だけ局所的に血流が1.5倍に増加するといわれています。これが、痛みの大きな引き金になるのです。
不思議に思うかもしれませんが、安静にしているときほど「異常な血管による血流の過剰」が際立ち、結果として痛みを強く感じます。
逆に、動き出して全身の血流が活発になると、腰に集中していた血流が分散され、結果として痛みが軽くなることが多いのです。
このメカニズムは「朝の痛み」と「じっとしていて固まるような痛み」の両方に共通しています。
このような異常な血管は、負担のかかる部位にできやすいことがわかっています。
腰以外で有名なのが「五十肩」です。五十肩の痛みが夜間や安静時に強く出るのも、同様の理由です。
そして、このタイプの痛みの厄介な点は、とにかく長引くということ。
五十肩の場合も、1年から2年という長期にわたって痛みが継続するケースもあります。
腰の場合でも、半年以上続くことも珍しくありません。
異常な血管ができるのは、「その部位に負担が集中しているから」と考えられています。
つまり、腰だけに負担がかかるような動きや姿勢をしていると、血管異常が悪化しやすいということです。
腰の負担を軽減するためには、腰以外の関節や筋肉の可動性や安定性が重要です。特に、
これらの関節が固くなると、動作の中で腰が代償動作をしてしまい、余計に負担がかかります。
つまり、「腰が悪いのではなく、他の部位の機能が悪いために腰が痛んでいる」ケースが多いのです。
痛みが出ている場所に直接アプローチすることも有効です。ただし、やみくもに揉んだり叩いたりしてはいけません。
なぜなら、揉むと血流がさらに増加して、かえって痛みが増す可能性があるからです。
そこでオススメしたいのが、
これらのアプローチには、血流の抑制効果があり、異常血管の痛みをやわらげる効果があります。ポイントは“ゆっくり長く”行うこと。勢いをつけたり、強く押しすぎたりすると逆効果になることもあるので注意が必要です。
当院で提供している「関節ニュートラル整体」では、腰だけでなく全身200以上の関節の動きと弾力をチェックし、調整を行います。
特に注目するのは、「関節の弾力」です。
固すぎてもダメ、緩すぎてもダメ。ちょうどよい弾力を取り戻すことで、関節がスムーズに動き、腰への偏った負担が軽減されます。
また、全身の弾力が高まることで、血流も全体に分散されやすくなり、腰の異常血管への過剰な血流集中が起きにくくなります。結果として、痛みの根本的な改善につながるのです。
腰痛といえば「動くと痛い」と思われがちですが、「動かないと痛い」腰痛も多く、しかも厄介です。
こうした腰痛は、血流が多すぎることが原因となっているケースがあり、特に異常な血管の新生が関わっています。
安静時や睡眠中は血流が集中しやすく、痛みが増幅。動き出すことで全体に血流が分散されると、楽になるという不思議な現象が起きるのです。
対応としては、
ぜひ、ただの「筋肉のコリ」や「寝具の問題」と思い込まず、腰にかかる負担と血流の関係を見直してみてください。