2025年7月8日
年齢とともに増えてくる腰痛の中でも、「歩くと痛くなって休むと楽になる」「長時間歩けない」「脚にしびれが出てきた」などの症状に悩まされる方の多くが、「脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)」と診断されています。
このブログでは、脊柱管狭窄症の原因、症状の特徴、回復のプロセス、そして関節ニュートラル整体による根本的な改善と再発予防の考え方について、詳しく解説していきます。
脊柱管狭窄症とは、背骨の中を通る神経の通り道「脊柱管」が狭くなり、神経が圧迫されることで、腰から脚にかけて様々な症状が出る状態を指します。
多くの方は、3か月程度で症状が軽快していきます。保存療法(リハビリ、薬、生活指導)で十分対応できるケースがほとんどです。
ただし以下のような場合には、手術を検討する必要があります。
しかし、根本的に身体の使い方や関節の状態を変えなければ再発しやすいのが特徴です。
当センターでは、「関節ニュートラル整体」という方法で脊柱管狭窄症にアプローチしています。これは、全身の関節に本来備わる**弾力(あそび)**を回復させることで、神経や筋肉、靱帯にかかるストレスを軽減し、体全体の動作や姿勢を根本から改善する技術です。
関節は、単なる曲げ伸ばしだけでなく、圧縮・離開・前後・左右・回旋・たわみなど8方向の微細な動きを備えています。この動きがスムーズで適度な弾力をもっていると、体は軽く動き、痛みやストレスがかかりにくくなります。
脊柱管狭窄症と診断されていても腰痛や下肢痛がないケース。
腰痛や下肢痛が改善された後に検査をした場合に脊柱管の狭窄がみられるケースがあります。このことからも画像診断だけでなく、関節の弾力が重要なことがわかると思います。
多くの脊柱管狭窄症では、前かがみになると楽になる傾向があります。これは、前屈することで脊柱管が広がり、神経の圧迫が軽減されるからです。
日常生活でも、腰を反らせる動作(洗濯物を干す、靴を履くなど)は悪化させやすいため、注意が必要です。
腰だけでなく、胸椎や股関節、足関節の可動性が落ちていると腰椎に過剰な負担が集中します。つまり腰を支える“チーム”全体の働きが悪くなると、腰椎だけが酷使されて神経が圧迫されやすくなるのです。
関節ニュートラル整体では、腰椎だけでなく関連するすべての関節の弾力・あそびをチェックし、調整します。
関節がいくら柔らかくても、安定性がなければ体は支えられません。特に**腹部・臀部・下肢の安定性(支持性)**が重要です。
関節ニュートラル整体では、必要に応じて支持性を高める体操やトレーニングも指導します。
→いいえ。8割以上のケースは保存療法(整体含む)で改善可能です。症状の出始めの段階から体の使い方や関節の状態を見直すことで、手術を回避できる可能性は高まります。
先に挙げたように脊柱管狭窄症と診断された場合でも腰痛が改善されるケースは多々あります。脊柱管の狭窄は治っていないにも関わらず腰痛は改善されています。
→状態によりますが、週1回ペースで2〜3か月で改善の兆しがみられる方が多いです。初回で変化を感じられる方もいますが、慢性的な変性や神経障害がある場合にはもう少し時間が必要です。
反る動作を控え、前屈位を取りやすい身体へシフトする必要があります。立位での前屈が固い人は脊柱管が十分に開かないため注意が必要です。
症状が回復しても、一度狭窄が起きた体は再びストレスを受けやすい状態です。月1回〜2か月に1回程度のメンテナンスをおすすめします。
当センターで指導している**「腰痛肩こりケア体操」**は、関節の弾力と支持性を高める簡単な運動です。時間が取れない方でも、自宅で1日5分行うことで効果を実感されています。
脊柱管狭窄症は、適切に対応すれば3か月程度で改善することが多い疾患です。しかし、単に症状を追いかけるだけでは根本的な解決にはなりません。
腰椎だけでなく全身の弾力・可動性・安定性を整えることで、神経への圧迫を和らげ、自然な回復力を引き出すことができます。
関節ニュートラル整体は、再発を防ぎながら生活の質を向上させるための新しい選択肢です。
腰の痛みや下肢のしびれや痛みでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。