腰椎椎間板ヘルニアの種類と本当の原因

2025年7月4日


腰椎椎間板ヘルニアという言葉は、腰痛や下肢のしびれなどの症状があるときによく耳にする診断名のひとつです。しかし、実際に痛みの原因がヘルニアにあるとは限りません。今回は腰椎椎間板ヘルニアの種類や回復の目安、そして見落とされがちな本当の原因について、関節ニュートラル整体の視点から解説します。


椎間板ヘルニアとは?

背骨と背骨の間にあるクッションの役割を果たしているのが椎間板です。その中心にあるゼリー状の髄核が何らかの圧力で外側に飛び出し、神経を圧迫してしまう状態を「椎間板ヘルニア」と呼びます。

腰椎椎間板ヘルニアは特に多く、腰の痛みや片側の下肢のしびれ、痛みを引き起こすことがあります。


ヘルニアの種類

1. 膨隆型(Bulging disc)

椎間板全体が均等に膨らんでいる状態。神経圧迫は少ないものの、腰の張りや違和感を訴える人がいます。

2. 突出型(Protrusion)

髄核が外に向かって押し出されているが、線維輪は破れていない状態。坐骨神経痛などの症状が出やすいです。

3. 脱出型(Extrusion)

髄核が線維輪を破って飛び出している状態。神経根を強く圧迫し、しびれや痛みが強くなることがあります。

4. 遊離型(Sequestration)

飛び出した髄核が完全に分離し、脊柱管内を移動することもあります。馬尾神経症状(両側のしびれ、排尿障害など)を引き起こす場合もあり、手術の対象になりやすい状態です。


回復の目安と治療方針

腰椎椎間板ヘルニアは、基本的に自然治癒が期待できる疾患です。

重要なのは、

3か月を超えても全く症状に改善が見られない場合

この場合、手術の検討が必要になる可能性が高くなります。 手術実績のある専門医による診断と検討が勧められます。

現在では、画像と状態を合わせて即時手術をしていい結果が出ることも多いです。


ヘルニアがあっても痛みの原因ではない?

ここで非常に重要な事実があります。

アメリカのある研究では、腰痛がない健常者1,000人にMRI検査を行った結果、約600人にヘルニア所見があったというデータがあります。

これは、

椎間板ヘルニアがある=痛みの原因とは限らない

ことを示しています。

つまり、実際には他の原因、例えば関節や筋肉の機能不全が本当の痛みの元になっていることがあるのです。

反対に、腰痛のために画像診断を行っても目に見える異常が見つけられない場合も多々あります。


真の原因は「関節の弾力と可動性」

長引く腰痛、しびれ、下肢痛がある場合でも、

これは、「関節ニュートラル整体」の視点からも重要です。

関節が本来持つ微細な弾力=あそびが失われると、周囲の筋肉や神経に過剰な負担がかかり、痛みや可動域の制限、慢性腰痛の原因になります。


関節ニュートラル整体の役割

TOKYO腰痛肩こりケアセンターでは、

痛みの元となる関節の誤作動・弾力消失を解消していきます。

特に、

など、椎間板以外の原因に着目することで、

ヘルニアがあっても痛みが改善されるケースが非常に多くあります。


まとめ

腰の痛みがなかなか良くならない、しびれが続く、といった方は、ぜひ一度、ヘルニア以外の視点から体を見直してみてください。

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