予防の徹底 ― バランスが悪いと痛みは必ずやってくる

2025年8月12日


こんにちは、TOKYO腰痛肩こりケアセンターの仮屋です。
今日は**「予防の徹底」**についてお話しします。

腰痛や膝痛、首痛など、関節の痛みはある日突然やってくるように感じますが、実際は日常の動作や体のバランスの乱れが積み重なった結果として起こることがほとんどです。
特に運動選手の場合は、この「バランス」の影響は計り知れません。どれだけハードな練習をしても、バランスが整っている人はケガをしにくく、整っていない人は必ずどこかを痛めます。これは何年も選手や一般の方を見てきた中で確信している事実です。


バランスが崩れると何が起こるのか?

人間の体は200以上の関節で構成され、それぞれが連動して動きます。
もしある部分が固くなったり、逆に不安定になったりすると、その代わりを他の関節や筋肉が担います。これを代償動作と言います。

例えば――

運動選手の場合、この負担が練習量の多さと掛け算になります。つまり、バランスが悪い状態での練習は、「オーバーユース(使い過ぎ)」を加速させてしまうのです。


柔軟性の最低ライン ― あなたはクリアできていますか?

体のバランスを測る上で、一つの分かりやすい指標が柔軟性です。
特に運動選手の場合、次の4つは最低限クリアしてほしい動きです。

  1. 長座前屈で肘が床に付く
  2. 足の裏を合わせたあぐら姿勢で前屈し、肘が付く
  3. 開脚前屈で肘が付く
  4. 正座をして後方に倒れ、肘が付く

この4つは単なるストレッチの柔らかさを見るだけではなく、股関節・膝・足首・背骨の連動性をチェックしています。


柔軟性のランクアップ

上記の「肘が付く」動きができたら、次はさらにレベルを上げます。

すべての動きで胸が付く必要はありません。むしろ体の頑丈なタイプの方は肘が付くのがやっとの柔軟性の方がたくさんいます。
すべての動きで同じレベルで出来ることが理想的ですが 骨格的な特徴によって全てを達成できない場合もあります。 (開脚で胸が付いて、長座では肘が付くなどバラバラよりも全部で肘が付く、あるいは頭が付く方がバランスが優れていると見れます)
ただし、それでも、できるだけ高いレベルを目指すことが重要です。


柔軟性が低下しているサイン

これらの動きができない場合、下肢の柔軟性低下が考えられます。特に多いのが股関節周りの筋肉の硬さです。

股関節が十分に使えないと、歩く・走る・ジャンプする・踏ん張るといった動きの中で、腰や上半身が代わりに動き過ぎます。その結果――

といった症状が出やすくなります。
この場合の痛みは、「練習のし過ぎ」で起こるオーバーユースではなく、バランスの悪さによって生じるオーバーユースです。


運動選手でなくても同じ

ここまで運動選手を例に挙げてきましたが、これは一般の方にもほぼ当てはまります。
デスクワーク中心の方、家事で同じ姿勢を長時間続ける方、週末だけスポーツをする方――こうした方々も、柔軟性とバランスの低下による痛みは珍しくありません。

むしろ運動選手よりも「動きの癖」を修正する機会が少ないため、慢性的な不調を抱えやすいのです。


柔軟性を高めるための基本アプローチ

柔軟性を高めるには、やみくもに伸ばすだけでは不十分です。
特に硬くなって長年経っている場合、いわゆる**スタティックストレッチ(静的ストレッチ)**だけでは効果が出にくいことがあります。

私がおすすめするのは、コントラクトリラックスホールドリラックスといった「PNFストレッチ」。
筋肉を一度収縮させたあとに緩めることで、より深く、かつ安全に柔軟性を引き出せます。

さらに、腰痛肩こりケア体操のように、関節の弾力と安定性を同時に高める体操を組み合わせると、柔軟性だけでなくバランスそのものが改善されます。


予防のために意識すべきポイント

  1. 全身のバランスを整える
    股関節・足首・肩甲骨など、使えていない部分を動かす。
  2. 柔軟性を測る習慣を持つ
    4つのチェック動作を定期的に試し、変化を記録する。
  3. 使い過ぎを避けるのではなく、使える体にする
    練習を減らすより、負担が分散できる体をつくる。
  4. 早めに調整する
    違和感があるうちに関節ニュートラル整体で弾力を回復する。

まとめ

腰痛や関節痛を防ぐ鍵は、予防の徹底とバランスの確保です。
運動選手はもちろん、一般の方も柔軟性と関節の動きを高いレベルで維持することで、痛みのリスクを大きく減らせます。

「ケガをしない体」は偶然ではなく、日々のメンテナンスで作られます。
あなたの体のバランスは今どうなっているでしょうか?
ぜひ一度、4つの柔軟性チェックを試してみてください。

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