2025年8月1日
こんにちは。TOKYO腰痛肩こりケアセンターの仮屋です。
私たちが日々施術で重視していることのひとつに、「骨をひとつずつ動かす」という考え方があります。
背骨はただの支柱ではなく、24本の椎骨が連なった、しなやかな釣り竿のような存在です。このしなやかさを失うことが、腰痛や首の痛み、肩こりの大きな原因になります。
今回は、背骨を一つひとつ丁寧に動かすことの意味、そしてそれを保つために私たちが行っている関節ニュートラル整体の考え方をお話しします。
背骨は、頸椎7個・胸椎12個・腰椎5個、合計24個の骨(椎骨)が積み重なっています。
このひとつひとつが滑らかに連動して動くことで、私たちは前屈・後屈・左右の側屈・捻りといった複雑な動きをスムーズに行えます。
この状態は、釣り竿をイメージすると分かりやすいでしょう。
釣り竿は全体がしなやかにしなることで、大きな力がかかっても折れにくく、狙い通りの動きをします。
背骨も同じで、全体が均等にしなることで、体は滑らかに、そして安全に動くことができるのです。
しかし、現実にはすべての椎骨が均等に動いている人はほとんどいません。
生活習慣、姿勢、運動不足、ケガの影響などで、一部の椎骨が固くなり、動かなくなります。
すると、動かない部分の代わりに、ほかの部分が過剰に動くようになります。
これが長く続くと、過剰に動いている関節に負担が集中し、痛みや不調の原因になります。
特に痛みが出やすい部位として多いのが、
この2カ所は、首や腰の中でも力がかかりやすく、さらに日常生活でよく使われる部分です。
しなやかさが失われた結果、ここが**「動きすぎる関節」**となり、痛みやしびれの引き金になるのです。頸椎椎間板ヘルニアでは5番6番、腰椎椎間板ヘルニアでは4番5番に起きやすいことをみてもわかります。
多くの人が「痛いところが悪い」と思いがちですが、実際には痛い場所の上下に原因があります。
固くなりやすく、動きが失われやすいのは、
胸椎は肋骨と連結しており、構造的に動きにくくなりやすい場所です。猫背姿勢やデスクワークではさらに固まりやすくなります。
上部頸椎は、頭を支える位置にあり、繊細なバランスを保つ必要があります。ここが固くなると首全体の動きが制限され、結果的に下の頸椎(C5/C6)に過剰な負担がかかります。
関節ニュートラル整体では、ただ全体を動かすのではなく、**「上の骨に対して下の骨を動かす」「下の骨に対して上の骨を動かす」**という意識で施術します。
例えば腰椎4番と5番の動きを検査する場合、腰椎4番を基準に5番を動かす検査、逆に5番を基準に4番を動かす検査を行います。
このときに注目するのは、8方向の動きです。
この8方向すべてを別々に操作して動きを確認し、固さや引っかかりを特定します。
もしどれかの方向で動きが悪ければ、その部分に弾力を回復させる施術を行い、全体のしなやかさを取り戻します。
痛みが出てから施術を受ける方も多いですが、本当は**「痛みが出る前に背骨を整える」**ことが重要です。
背骨は動きの中心であり、しなやかに動けることが全身の健康を支えています。
そのため「骨をひとつずつ動かす」ことは、痛みを取るためだけでなく、将来の不調を防ぐための最高のメンテナンスになるのです。
背骨のしなやかさを保つためには、日々の生活の中で少しのケアを取り入れることが大切です。
TOKYO腰痛肩こりケアセンターでは自分で出来る腰痛肩こりケア体操を推奨しています。
背骨を動かすだけでなく、手や足の柔軟性を向上し全体のしなやかさを獲得することで腰痛や肩こりを自らの力で予防、改善することもできます。
施術を受けた方からは、
といった感想をいただきます。
これは単に筋肉をほぐした結果ではなく、関節一つひとつの動きが整い、全体が連動して動けるようになった結果です。
背骨は24本の椎骨からなる、しなやかな構造物です。
この一つひとつが均等に動くことが、痛みや不調の予防に直結します。
逆に、どこかが固くなれば、別の場所が動きすぎて壊れてしまいます。
関節ニュートラル整体は、上の骨と下の骨を分けて動かし、8方向すべてを調整する唯一の方法です。
あなたの背骨が本来のしなやかさを取り戻すことで、腰痛・首の痛み・肩こりの予防と改善が可能になります。