2025年9月28日
「前屈ができない人は腰痛になる」
少し乱暴な言い方に聞こえるかもしれませんが、これは実際に臨床の場で高確率で当てはまります。立ったまま前屈をして床に手が届かない人の多くは、腰痛を経験しているか、近い将来に腰痛を発症する可能性が高いのです。
ではなぜ「前屈の柔軟性不足」が腰痛につながるのでしょうか。この記事では、前屈ができない原因、腰痛との関連、そして改善・予防のための考え方を、関節ニュートラル整体の視点から解説します。
前屈ができない理由は単純ではなく、複数の要因が絡み合っています。大きく分けると以下の5つが代表的です。
これらのどれか、あるいは複数が同時に起きているケースがほとんどです。
前屈ができない人に共通して言えるのは、柔軟性が不足している部分の動きを腰椎が代償しているということです。
体には「動かない部分を他の部位がカバーする」という仕組みがあります。これを「代償運動」と呼びます。
たとえば、股関節が動かない場合、本来は股関節で行うべき前屈を腰椎が代わりに行うことになります。すると腰椎の動きが過剰になり、摩耗や炎症を引き起こしてしまうのです。
これは“早めの老化”とも言い換えられます。スポーツで強い負荷をかけている人ほどこの摩耗は加速し、若くして慢性腰痛に悩むケースも少なくありません。
腰痛は突発的なケガではなく、働きすぎた腰椎が炎症を起こしている状態といえます。
つまり「過労」や「摩耗」が腰椎に集中しているのです。
もし全身の柔軟性が十分であれば、腰椎だけが過剰に働く必要はなくなります。体には約200の関節がありますが、そのすべてが適切に動くことで力が分散され、腰痛のリスクは大幅に減ります。
逆に言えば、腰痛を改善・予防するためには「腰を直接ケアする」のではなく、全身の柔軟性と弾力を取り戻すことが必須条件になるのです。
立ったまま前屈をして床に手が届かない人は、柔軟性が著しく不足しているサインです。
「体が固いだけでしょ」と軽視されがちですが、実際には腰痛のリスクを高める危険信号です。
これらのどれかに必ず当てはまります。
そして柔軟性が改善されないまま日常生活やスポーツを続けると、腰椎の過労は進み、やがて炎症=腰痛が発生します。
ハムストリングスの固さは腰痛の代表的な要因です。
おすすめは「コントラクト・リラックス法」。
これを10~20回繰り返すことで、通常のストレッチよりも効率的に柔軟性を高められます。
アキレス腱が固い人はしゃがめない傾向があります。
ふくらはぎのエクササイズであるカーフレイズが有効。10~20回反復した後に15秒ほどストレッチ
タオルを丸めて背中の下に入れ、胸を反らすエクササイズが効果的です。
セルフケアだけでは難しい部分ですが、関節ニュートラル整体では前後、左右の側屈、左右の回旋の弾力を回復します。
関節ニュートラル整体では、この「ミリ単位の弾力回復」を重視します。胸椎同様セルフケアだけでは難しい部分ですが、専門家による調整で腰への負担を減らせます。
腰痛を改善したい人も、予防したい人も、まずは「前屈できる体」を目指しましょう。
👉 TOKYO腰痛肩こりケアセンターでは、関節ニュートラル整体と自分でできる「腰痛肩こりケア体操」を組み合わせて、柔軟性と弾力を取り戻すサポートをしています。
腰痛で悩んでいる方、将来の腰痛を予防したい方は、ぜひ一度ご相談ください。