2025年9月22日
「腰が痛い…」
この一言に悩まされている人は日本に数千万人いるといわれます。厚生労働省の調査では、腰痛は日本人の自覚症状の中で常に上位にあり、生涯で約8割の人が一度は経験するとされています。
しかし、多くの人は「年齢のせいだから仕方ない」「一時的な疲れだから放っておけば治る」と考えてしまい、気づけば慢性化しているケースも少なくありません。
この記事では、腰痛の原因・種類・改善のための考え方やセルフケアについてわかりやすく解説していきます。
腰痛は大きく分けて「急性腰痛」と「慢性腰痛」に分類されます。
腰痛の原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っています。代表的なものを見ていきましょう。
同じ姿勢を長く続けると筋肉が硬くなり、腰椎や骨盤に負担がかかります。特にハムストリングス(もも裏の筋肉)や大腰筋の硬さは腰痛に直結します。
腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、神経を圧迫する病態は代表的な「神経性腰痛」の原因です。足のしびれや坐骨神経痛を伴うこともあります。
長時間の座位や運動不足により血流が滞ると、疲労物質が溜まりやすくなります。また、異常な血管の増殖や微小な炎症も慢性腰痛の要因になります。
猫背や反り腰、片側に体重をかけるクセは腰椎の負担を増やし、関節の弾力を失わせます。
ストレスや不安も腰痛を悪化させる要素です。脳の痛みを感じる回路が敏感になり、実際以上に強い痛みを感じることがあります。
腰痛の改善には「原因を見極めること」が第一歩です。単に「腰をマッサージする」だけでは根本的な解決にならない場合が多いため、次の視点が大切になります。
腰痛改善のためには、自分でできるケアも取り入れると効果的です。ここでは代表的な方法をご紹介します。
関節の弾力を回復させる「関節ニュートラル整体」の考えを応用した体操です。
セルフケアと並行して、生活習慣を整えることも欠かせません。
こうした日常の積み重ねが腰痛の予防と改善につながります。
次のような腰痛は自己判断せず、専門医に相談してください。
重大な疾患が隠れている場合もあります。早期の受診が安心につながります。
腰痛は「ただの疲れ」ではなく、筋肉・関節・神経・生活習慣などさまざまな要因が重なって起こる症状です。
大切なのは、腰だけに注目するのではなく 体全体のバランスと弾力を整えること。
ストレッチやセルフケアを取り入れながら、必要に応じて専門家のサポートを受けることで、多くの方が改善と再発予防を実感しています。
「仕方ない」と諦める前に、今日からできることを一つずつ始めてみませんか?