ありえない動きを手に入れる

2025年10月14日


――関節ニュートラル整体が生み出す「キレ」と「タメ」

◆ 驚くほどスムーズな動きの正体

スポーツ選手の動きを見て「同じ人間とは思えない」と感じたことはないでしょうか。
しなやかで、力強く、それでいて無駄のない動き。そこには「ありえないほどスムーズな関節の動き」が隠れています。

このスムーズさを生み出すのが、隣り合う骨どうしが独立して動ける関節の自由度です。
たとえばゴルフや野球などの回旋動作では、足首の「距骨(きょこつ)」に対して「脛骨(けいこつ)」がわずかに回旋する、あるいはその逆も可能でなければなりません。
また、股関節では「大腿骨」に対して「骨盤(寛骨)」が回る、またはその反対の動きができることで、体幹から下肢へとスムーズな力の伝達が生まれます。

こうした「骨と骨の独立可動」は、ほんの数ミリ、角度にして数度の世界ですが、動作全体の質を決定づける極めて重要な要素です。


◆ 関節の独立可動が生む「キレ」と「タメ」

スポーツで使われる「キレ」や「タメ」という言葉。
これは単に筋肉の瞬発力や柔軟性ではなく、「関節の分離性」によって生まれるものです。

たとえば野球の投球動作を考えてみましょう。
骨盤が先に開き、次に胸郭がねじれ、その後に腕が振られる。
このとき、骨盤と胸郭が一体となって動いてしまうと、ねじりが生まれず「タメ」が作れません。
逆に、骨盤と胸郭の間(つまり腰椎・胸椎の関節)が独立して動けると、ねじりが溜まり、反発力として「キレ」が生まれます。

つまり、関節ごとのわずかな分離運動が全身の連鎖を完成させる鍵なのです。


◆ 柔軟性があっても「動作が固い」人の共通点

多くの方が誤解しているのが、「柔軟性=動作のしなやかさ」ではないという点です。
ヨガのように可動域が広くても、実際の動作ではぎこちない人もいます。
その一方で、体はそれほど柔らかくないのに、動作が極めて滑らかな人もいます。

この差を生むのは「自動運動」です。
つまり、自分の意思で動かすときにどれだけ関節が正確に働くか。
外から他動的に動かされるだけでは、神経と筋肉の協調が起きません。
**「動きを自分の脳で再学習する」**ことが、しなやかな動作を取り戻すために必要なのです。


◆ 関節ニュートラル整体が行う「脳を使うリハビリ」

関節ニュートラル整体では、単に関節を動かすのではなく、
**「脳に動きを再教育させる」**ことを目的としています。

施術では、関節をニュートラルな状態に誘導しながら、
その関節の正しい動きを再現します。
さらにその状態で患者さん自身にも軽く動作を行ってもらうことで、
脳が「この動きが正しい」と認識し、神経的な再学習が起こります。

このプロセスを繰り返すことで、
失われていた関節の分離性が戻り、
動作が自然にスムーズになっていくのです。

▶ 受け身では得られない「動きの柔らかさ」

受け身のマッサージやストレッチだけでは、筋肉や関節の受動的な柔軟性は上がっても、
動作中にその柔軟性を使いこなすことはできません。
動作の中で関節が独立して働くように再教育することで、
初めて「動きの柔らかさ=使える柔軟性」が生まれるのです。


◆ 代償動作を防ぎ、ケガをしない身体へ

関節が本来の動きを失うと、身体は他の部位で補おうとします。
これが「代償動作」です。
たとえば股関節が硬ければ、腰椎が過剰に動いてしまう。
胸椎が動かないと、肩関節に負担がかかる。
このような代償動作は、筋肉や靭帯に不要なストレスを生み、やがて痛みやケガにつながります。

関節ニュートラル整体では、
脊椎(頸椎・胸椎・腰椎)から骨盤、四肢までの関節間の弾力と独立性を細かく検査し、
動きを修復していきます。
その結果、代償の連鎖を断ち切り、痛みを根本から防ぐことができます。


◆ 「ありえない動き」を実現する3つの条件

① 独立して動く関節

距骨と脛骨、大腿骨と骨盤、胸椎と腰椎など、
隣り合う骨がわずかに分離して動けること。
これが「しなやかな連動」を生み出す基本。

② 弾力(joint play)の回復

関節に存在するミリ単位のあそび=弾力があることで、
衝撃吸収・スムーズな動き・力の伝達が可能になります。
この弾力が失われると、どんなに筋肉を鍛えてもぎこちない動きになります。

③ 自動運動の再教育

「脳が動きを覚える」こと。
これは施術とともに行う簡単な動作練習で実現できます。
関節をニュートラルな状態で動かしながら、神経―筋の協調を取り戻します。


◆ スポーツにも日常にも通じる「動きの質」

関節ニュートラル整体はアスリートだけのものではありません。
立ち上がる、歩く、階段を登る、荷物を持ち上げる――
これら日常の動作も、すべて複数の関節の連動によって成り立っています。

ある関節が動かないだけで、別の関節が過剰に働き、
知らないうちに腰痛や肩こりが起きる。
逆に、関節一つひとつが正しく独立して動くようになると、
全身の動きが軽くなり、「疲れにくい」「ケガをしない」身体になります。


◆ まとめ:動きを取り戻すことが「治療」であり「鍛錬」

関節ニュートラル整体が目指すのは、
単なる痛みの除去ではなく「機能の回復」です。
関節が正しく働くようになれば、筋肉や神経の働きも自然と整い、
結果的にパフォーマンスが向上します。

「ありえない動き」は特別な才能ではなく、
正しい関節の使い方を脳に思い出させることで誰でも手に入れられます。


◆ TOKYO腰痛肩こりケアセンターより

当センターでは、スポーツ動作から日常動作まで、
全身の関節の弾力と独立可動を検査・調整する「関節ニュートラル整体」を行っています。
体が軽くなる、スイングが変わる、ケガをしにくくなる――
そんな「ありえない変化」を、ぜひ体感してください。

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