2025年10月17日
こんにちは。
TOKYO腰痛肩こりケアセンターの仮屋です。
腰の奥やお尻のあたりに痛みを感じて、長く座っていられない。
片足に体重をかけると痛みが出る。
立ち上がるときや階段の上り下りでズキッとする。
そんな症状の背景にあるのが「仙腸関節炎(せんちょうかんせつえん)」です。
整形外科などでは、レントゲンやMRIで異常が見つからないにもかかわらず痛みが強いケースが多く、「原因不明の腰痛」として扱われてしまうことも少なくありません。
しかし、関節ニュートラル整体の視点で見れば、この仙腸関節炎は**“関節の弾力が失われた結果”**として非常に明確に説明できます。
仙腸関節は、骨盤の中心にある仙骨と左右の腸骨の間にある関節です。
わずか1〜2mmほどしか動かない非常に小さな関節ですが、その役割は大きく、
この関節は「完全な可動関節」ではなく、靱帯でがっちり固定されながらも微小な“あそび”を持っている構造です。
つまり、動きすぎてもダメ、動かなくてもダメという非常に繊細な部位なのです。
一般的に仙腸関節炎といわれるものは、炎症そのもの、あるいは**微小なズレや詰まりによって生じる機能障害(仙腸関節障害)**が多いと考えられます。
そのきっかけとなるのが以下のような要因です。
これらが重なると、仙腸関節の弾力が失われ、
「動かない」あるいは「動きすぎる」関節になってしまいます。
その結果、骨盤周辺に微細な炎症が起こり、腰の奥やお尻に鈍い痛みが出る──
これが仙腸関節炎の実態です。
整形外科でも、仙腸関節炎の診断は難しいといわれます。
なぜなら、仙腸関節は厚い靱帯に包まれており、通常の画像では構造的な異常が映らないからです。
オクノクリニックのサイトでも紹介されているように、仙腸関節炎の診断は**「仙腸関節ブロック」で痛みが軽減するかどうか**で行われることがあります。
これはつまり、「見えないけれど、確かに機能的におかしい」ということを意味します。
関節ニュートラル整体でも、同様の観点から「仙腸関節の弾力消失」を丁寧に検査します。
ほんの1mmの動きの中に、痛みの原因が隠れているのです。
仙腸関節炎を改善させるには、単にマッサージやストレッチで筋肉を緩めるだけでは不十分です。
なぜなら、問題の本質は「関節の弾力」であり、筋肉が原因でない場合には十分な効果は見込めません。
関節ニュートラル整体では、以下の3つのポイントを大切にしています。
仙腸関節炎の多くは、「ゆるいのに動かない」「固いのに不安定」という矛盾した状態を呈します。
この“微妙なバランスのずれ”を整えるのが、関節ニュートラル整体の真髄です。
実際に自覚症状はないにもかかわらず微小な検査をした際に「圧痛がある」場合も少なくありません。仙腸関節炎予備軍とも言えます。
炎症期を過ぎた後におすすめなのが、骨盤の腰痛肩こりケア体操です。
これは仙腸関節の弾力を取り戻す、非常にシンプルで安全な運動です。
痛みが出ない範囲で行い、股関節や仙腸関節の弾力を回復します。
また、4の字も有効です。
上の動作と行うことで股関節の動きを助け、仙腸関節の負担を軽減します。
仙腸関節炎は、日常の「ちょっとした癖」でも再発しやすい関節です。
特に以下のポイントに注意してください。
仙腸関節は“骨盤の蝶番”のような存在です。
日常の何気ない姿勢が、痛みの原因を作ってしまうこともあります。
整形外科では、痛みが強い場合に
といった治療が行われます。
こうした医学的治療が「痛みを抑える」目的であるのに対し、
関節ニュートラル整体は「弾力を取り戻す」「再発を防ぐ」という機能的回復を目的にしています。
ですから、医療と整体は対立ではなく、補完関係にあります。
炎症が強い時期は医療で鎮静化させ、安定期に弾力を取り戻す——これが理想的な回復プロセスです。
仙腸関節炎は、「骨盤がズレた」という単純な問題ではありません。
原因は、仙腸関節のわずかな弾力の喪失と、全身バランスの崩れにあります。
この3つが仙腸関節炎の特徴です。
関節ニュートラル整体では、仙腸関節だけでなく、
腰仙関節・股関節・胸椎など、痛みの連鎖を作っているすべての関節を同時に整えることで、
**“再発しない骨盤”**を作り上げていきます。
痛みが続いている方、検査で異常が見つからなかった方、
「もう治らないのでは」と感じている方は、ぜひ一度、関節の弾力を見直してみてください。
その1mmの動きが、痛みのない毎日を取り戻す鍵になります。
✳️TOKYO腰痛肩こりケアセンターでは、仙腸関節炎をはじめ、腰痛・肩こり・股関節痛などの根本原因を見極め、
全身の関節をミリ単位で調整する関節ニュートラル整体を行っています。
お気軽にご相談ください。