肩こり、実は筋肉は固くない

2025年10月8日


~関節ニュートラル整体から見る“本当の原因”~

「肩こり=筋肉が固い」は本当か?

多くの人が「肩こりは筋肉が固くなるから」と思っています。
確かに、肩を触ると「コリコリ」「ガチガチ」とした感触がありますし、マッサージを受けると一時的に楽になります。
しかし、長年肩こりに悩む方ほど、こう感じたことがあるはずです。

「揉んでもすぐに戻る」
「マッサージでは根本的に治らない」

実はこれこそ、筋肉ではなく関節の機能異常が根本にあることを示しています。
肩こりの原因は「筋肉が固い」ではなく、むしろ「関節の動きが悪い」「動くべき骨が動いていない」ことにあります。
そして驚くことに、凝っているように感じる部分の筋肉は「固い」どころか「ゆるい」ことが多いのです。


肩こりの人の頸椎は「ゆるい」

関節ニュートラル整体では、肩こりの方に対してまず**頸椎(首の骨)の動きを検査します。
すると多くのケースで、首を構成する頸椎のうち
中下部(C5~C7)**が“ゆるい”状態にあります。
つまり、可動域が大きすぎて安定性を失っているのです。

「ゆるいなら楽そう」と思うかもしれませんが、関節がゆるいと、周囲の筋肉が必死に支えようとします。
その結果、僧帽筋や肩甲挙筋などが過緊張を起こし、「こり」として感じられます。
これはまるで、グラグラの柱を必死に支えるロープのようなもの。
柱(関節)が安定しなければ、ロープ(筋肉)は常に張りつめて疲労してしまいます。


動かないのは上部頸椎・胸椎・肋椎

頸椎の中でも「上部頸椎(C1~C3)」は、頭の動きを司る極めて重要な関節です。
ここが固まっていると、頭の位置を微妙に調整できなくなり、首全体で動かすクセがつきます。
結果として中下部頸椎が過剰に動き、先ほどの「ゆるい首」になります。

さらに胸椎(背中の骨)や肋椎関節(肋骨の付け根)も動かなくなっているケースが非常に多いです。
肩こりの根源をたどると、実は「首だけではなく背中の関節が固い」という人がほとんどです。
動かない胸椎をカバーするために首が過剰に動き、その結果「こり」「痛み」「しびれ」が出る。
これが現代人に多い肩こりの典型的な構造です。


なぜ胸椎や肋椎が動かなくなるのか?

主な原因は以下の3つです。

  1. デスクワークによる猫背姿勢
     長時間の座位姿勢では、胸椎が常に後弯し、肋骨の動きも制限されます。
     呼吸が浅くなり、胸郭全体の弾力が低下します。
  2. スマートフォンの長時間使用
     うつむいた姿勢が続くと、上部頸椎が固定され、下部頸椎が代償的に動くようになります。

「凝っている部分を揉む」とどうなるか?

凝っていると感じる筋肉を強く押したり揉んだりすると、一時的な血流改善で楽になります。
しかし根本の「関節の動き」が修正されていないため、すぐに元に戻ります。
むしろ過度なマッサージで筋肉を傷め、さらに関節の安定性を失うこともあります。

本来すべきは、動かない関節を動かすこと
特に上部頸椎・胸椎・肋椎を一つ一つ修復し、首全体のバランスを整えることが重要です。
これを行うのが、TOKYO腰痛肩こりケアセンターで行う「関節ニュートラル整体」です。


関節ニュートラル整体の考え方

関節ニュートラル整体では、筋肉ではなく「関節の弾力(ニュートラル)」を取り戻すことを目的とします。
頸椎や胸椎を一つ一つ動かし、動かない部分を丁寧に修正することで、全体のバランスを再構築します。
関節が適切に動くようになると、筋肉の過緊張は自然に取れ、マッサージでは得られない軽さが生まれます。

施術の特徴は「無理に動かさない」こと。
痛みや恐怖を伴わず、関節の“あそび”を回復させることで自然な可動性を引き出します。
身体が「動きたい方向」に導かれるように、最小限の力で最大限の変化を起こすのです。


セルフケアでできること

自宅でできることとしては、肩甲骨エクササイズ首のストレッチがあります。
ただし、セルフケアで改善できるのは「動く範囲の中」だけです。
動かない骨を自力で動かすことはできません。
たとえば、胸椎や肋椎の弾力を自分で修正することは構造的に不可能です。

セルフケアはあくまで「維持・補助」の位置づけ。
根本改善には、関節そのものを正確に調整できる施術が不可欠です。


肩こりを根本から改善するために

肩こりの正体は、
「固くなった筋肉」ではなく、
「動かなくなった関節」と「ゆるくなった頸椎」のアンバランスです。

そのため、根本的に解消するためには以下の3ステップが必要です。

  1. 関節の弾力を取り戻す(施術)
     上部頸椎・胸椎・肋椎の動きを修復して、首と肩のバランスを再構築。
  2. 安定性を保つためのセルフケア
     肩甲骨や胸郭のエクササイズで動きを維持。
  3. 正しい姿勢を習慣化
     デスクワークやスマホ姿勢を改善し、長時間座りすぎない工夫も必要。

これらを継続することで、長年悩んでいた肩こりも再発しにくい状態に変わっていきます。


まとめ:肩こりは「動きの修理」で治す

肩こりを放置すると、やがて頸椎症や手のしびれ、頭痛などへ進行することもあります。
マッサージやストレッチだけで対処しても、関節のゆるみや固さは修復できません。
「骨が動いていない」という視点を持つことが、根本改善の第一歩です。

TOKYO腰痛肩こりケアセンターでは、
関節の動きを一つ一つチェックし、「動きの修理」を行います。
施術後には「首が軽い」「視界が明るい」「呼吸がしやすい」と感じる方が多く、
それは筋肉ではなく関節の弾力が戻った証拠です。


▶ 関節ニュートラル整体とは

関節が本来持つ“弾力”を回復させることで、全身の動きを取り戻す整体法。
腰痛・肩こり・首の痛み・膝痛など、原因不明の慢性症状にも対応。
痛みのある部分を揉むのではなく、「動いていない骨」を動かすことに焦点を当てます。


肩こりは筋肉ではなく、関節の問題。
もし「いつまで経っても治らない肩こり」に悩んでいるなら、
一度“関節”に注目してみてください。
「筋肉を揉む」ではなく「動きを修理する」ことこそ、
本当の肩こり改善への近道です。

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