
2025年10月29日
デスクワークやスマートフォンの使用が増え、今では「肩こり」は現代病の代表格になっています。
多くの人は「筋肉が固い」「血流が悪い」と考えがちですが、実際には関節の使い方と姿勢のクセが原因になっていることがほとんどです。
パソコン作業のとき、多くの人は自然と「猫背」になります。背中が丸まり、頭が前に出て、モニターを覗き込む姿勢。
このとき、首は過伸展(反りすぎ)状態になっており、特に**下部頸椎(C5〜C7)**に大きな負荷がかかります。
つまり、肩こりの原因は「筋肉」ではなく「関節の過負荷」なのです。
頭の重さは約5〜6kgあります。
これが猫背姿勢で前方にずれると、首の後ろ側(下部頸椎)は常に頭を支え続けることになります。
同じ関節ばかり使い続けると、金属のヒンジと同じように「摩耗」します。
摩耗した関節は弾力を失い、やがて**ゆるくなる(不安定になる)**ことで痛みやコリが発生します。
初期の症状は「肩が重い」「首がつまる」ですが、悪化すると手のしびれ・痛みにまで発展します。
これは神経が走る椎間孔が狭くなるためで、頸椎の位置異常が神経圧迫を引き起こすからです。
関節ニュートラル整体では、
頸椎の中でも動かない関節を回復させ、ゆるくなった関節を安定させることを目的に調整を行います。
このようにしてバランスを整えることで、関節にかかるストレスを減らし、神経の通りをスムーズにします。
単に「首をもむ」「温める」だけでは根本解決にならないのは、構造的なゆがみに手が届いていないからです。
首がつらいからといって首だけを調整しても、改善が一時的になってしまうことがあります。
それは、首を支える背骨(胸椎)や肋椎、肩甲骨の動きが悪いためです。
胸椎や肋椎が硬くなると、首の動作時に胸椎がサポートできず、結果として頸椎に負担が集中します。
また、肩甲骨の動きが悪いと、首や肩の筋肉が代償的に働きすぎて「こり」を感じやすくなります。
肩甲骨は「首と腕の橋渡し」。
肩甲骨がスムーズに動けば、首も肩も軽くなります。逆に肩甲骨が動かないと、どんなにストレッチをしても根本は変わりません。
姿勢が悪くなると、当然ながら首や肩にも影響が出ます。
しかし、**その姿勢不良のスタート地点が下肢(足首・膝・股関節)**ということも少なくありません。
たとえば、
これらがあると、自然に猫背姿勢になってしまいます。
その結果、首が前に出て、肩こりが起きるという「連鎖反応」が起こるのです。
関節ニュートラル整体では、全身を検査してどこがスタートの問題かを見極め、腰や下肢を含めて操作します。
肩こりだからといって首だけを施術することはありません。
「肩こりの原因は姿勢だ」と言われても、その姿勢を支えているのは筋肉です。
動かさなければ筋肉も関節も硬くなり、弾力を失います。
つまり、肩こりのいちばんありきたりな原因は運動不足です。
特におすすめなのが、肩甲骨まわりのエクササイズ。
挙上・下制・内転・外転・上方回旋・下方回旋の6方向に動かす運動を行うと、
肩甲骨の可動域が広がり、血流と神経伝達が改善します。
「動くこと」が最高のセルフケアです。
毎日たった2〜3分でも続けることで、肩こりの再発率は大幅に減少します。
デスクワーク中に1セット入れるだけでも効果的です。
関節ニュートラル整体では、
頸椎・胸椎・肋椎・肩甲骨、そして下肢を含めた全身の弾力を回復させます。
「固まった関節を動かす」「ゆるんだ関節を安定させる」ことで、首本来の動きを取り戻し、痛みやしびれを改善します。
肩こりは「その場しのぎ」で解決しようとすると、再発します。
本当に治すには、関節の動きと全身のバランスを整えることが欠かせません。
肩こりは「マッサージでは治らない」と感じている方ほど、
関節を中心にした全身の調整を体験してみてください。
痛みのない生活、軽く動ける体を取り戻す第一歩になるはずです。
当センターでは、
「関節ニュートラル整体」と「自分でできる肩こりケア体操」を組み合わせて、
最短で肩こり・首の痛みの改善を目指します。
一度の施術で全身のバランスを検査し、原因を明確にしていきます。
「肩が重い」「首が痛い」「手がしびれる」などの症状がある方は、
ぜひ一度ご相談ください。