腰痛 ― 仙腸関節、腰仙関節、脊椎。それとも?

2025年10月11日


腰痛という言葉はあまりにも一般的で、誰もが一度は経験したことがある症状です。
しかし「腰が痛い」という一言の裏には、実に多くの原因が隠れています。
関節ニュートラル整体の施術現場では、毎日のように異なるタイプの腰痛と向き合っています。

その中で、最も多い3つの原因関節が存在します。
それが「脊椎(特に腰椎)」「腰仙関節」「仙腸関節」です。
これらの3つは、いわば腰痛の「三大関節」と呼べる存在です。


■ 関節ニュートラル整体が重視する「3つの関節」

① 脊椎(腰椎)

腰痛というと、多くの人が「腰椎」をまず思い浮かべるでしょう。
実際、腰椎は体幹を支える中心であり、動きの中でもっとも負担を受けやすい部分です。

しかし、関節ニュートラル整体の考え方では「腰椎単体で痛みが起こることは少ない」と考えます。
たとえば前屈で痛む場合、腰椎が「代償動作」をしているケースが多いのです。
本来なら股関節や仙腸関節、胸椎が動くべきところを、腰椎が代わりに過剰に動いてしまう。
この結果、椎間関節や周囲の靱帯・筋膜に炎症が生じ、痛みが出るのです。

② 腰仙関節(腰椎と仙骨のつなぎ目)

腰仙関節は、腰椎5番と仙骨の間にある非常に重要な関節です。
この関節は“動かないようで動いている”という微妙な特性を持ちます。
人によっては1〜2ミリほどしか動かないこともありますが、そのわずかな「弾力」が失われると、
背骨全体のしなやかさが消え、腰痛が発生します。

腰仙関節の弾力を回復させると、
前屈や反る動作のときに「腰が軽くなる」「可動域が広がる」と実感される方が多いです。
この関節を修復することは、腰痛改善の“仕上げ”の要といえます。

③ 仙腸関節(骨盤の要)

仙腸関節は、仙骨と腸骨をつなぐ関節で、骨盤の中心的な存在です。
「骨盤の歪み」という表現をよく耳にしますが、その正体はこの仙腸関節の弾力の消失であることが多いです。

仙腸関節は、体重を支える最終関門のような関節。
ここがうまく働かないと、腰椎や股関節が代償的に動かざるを得なくなり、結果として腰痛を引き起こします。
長時間立ち仕事や座り仕事をすることで、この仙腸関節のトラブルを誘発する場合も。


■ 「3つの関節」は腰痛の結果でもある

関節ニュートラル整体の特徴は、原因を一か所に限定しないという点です。
脊椎・腰仙関節・仙腸関節が痛みの中心にあるのは確かですが、
それらが悪くなる「きっかけ」は別の場所に存在することも少なくありません。

その最たるものが――「下肢の柔軟性低下」です。


■ 腰痛の“本当の入り口”は下肢の硬さにある

施術をしていて驚くのは、
「腰が痛い」と言う方のほとんど全員に下肢の柔軟性低下があるということです。

ハムストリングス(もも裏)、ふくらはぎ、股関節周囲の筋群――
これらが硬くなると、前屈やしゃがみ込み、立ち上がりなど、
日常の動作で腰椎にかかる負担が一気に増します。

たとえば、ハムストリングスが硬いと、
前屈動作で股関節がスムーズに屈曲できず、代わりに腰椎が深く曲がってしまいます。
その結果、椎間板や靱帯にストレスがかかり、炎症や慢性痛につながる。
まさに「腰が悪くなったのではなく、脚が硬くなったから腰が痛くなった」という構図です。


■ 全身検査でわかる「弾力の地図」

関節ニュートラル整体では、施術の最初に全身の関節と筋肉の弾力検査を行います。
弾力が失われている部位、柔軟性が低下している筋肉、動きが悪い関節を細かくチェックします。

このとき、体全体をひとつの「地図」として見るのが特徴です。
たとえば腰が痛い人でも、原因は

といった部位にあることも珍しくありません。

痛みの出ている部分だけを施術しても、根本的な改善にはつながらない。
全身の弾力を整えてはじめて、腰痛が“再発しない身体”になるのです。


■ 柔軟性の回復には時間がかかる

弾力の回復と柔軟性の回復は似ているようでいて、性質が異なります。

関節の弾力(ニュートラル)は施術で比較的早く戻せますが、
筋肉の柔軟性はセルフケアを継続しなければ維持できません。

柔軟性が軽度に低下している程度なら、施術後数日で改善することもあります。
しかし、長年の蓄積でガチガチに硬くなっている場合、
毎日のケアを欠かさず続けて、ようやく変化が現れるものです。

「少しずつでも、毎日続ける」
これが唯一の近道です。
1日おきや週1回では効果が出にくく、
「毎日やらないと変わらない」と言っても大げさではありません。


■ セルフケア+施術=最強の組み合わせ

関節ニュートラル整体の強みは、施術とセルフケアの両輪で体を変えること。

施術では関節や靱帯の弾力を回復し、
セルフケアでは筋肉の柔軟性を維持・強化します。

セルフケアの内容は人によって異なりますが、
代表的なものには「腰痛肩こりケア体操」や「コントラクトリラックス」「ホールドリラックス」などがあります。
これらは単なるストレッチではなく、神経・筋肉・関節を連動させる運動法。
関節ニュートラル整体で整えた身体を、
セルフケアで“定着”させるのが目的です。


■ 「腰痛は撃退できる」

多くの人が「腰痛は仕方がない」「年齢だから」とあきらめてしまいます。
しかし、実際には多くの腰痛は回復可能です。
弾力の失われた関節を整え、硬くなった筋肉を少しずつゆるめていけば、
どんな慢性腰痛も必ず軽くなります。

とくに、脊椎・腰仙関節・仙腸関節の3つを整え、
そこに下肢の柔軟性改善を加えたとき――
身体のバランスは劇的に変わります。

腰が軽くなり、動作がスムーズになり、疲れにくくなる。
その変化を多くの方が実感されています。


■ まとめ


TOKYO腰痛肩こりケアセンターでは
関節ニュートラル整体による全身の弾力検査と施術を行い、
「自分でできる腰痛ケア体操」までを一貫してサポートしています。

「腰が重い」「前屈で痛い」「朝起きると固い」――
そんな方こそ、関節の弾力を取り戻すタイミングです。

ご予約はこちら

03-6801-8858

営業時間 10:00~20:00 (土曜日 16:00まで)

電話受付 18:00まで

定休日 日、木、祝祭日

ページトップへ