首の痛み・手のしびれを引き起こす姿勢と頸椎前屈の重要性

2025年10月1日


―デスクワーク時代を生きる私たちに必要なケア―


はじめに:デスクワーク社会と首のトラブル

現代の多くの方が長時間パソコンやスマートフォンを使用し、仕事も生活も机の上で完結する時間が増えています。
「気づいたら首や肩が重い」「手や腕がしびれるような感覚がある」――そんな症状を訴える方が後を絶ちません。

一見すると「肩こり」や「姿勢の悪さ」だけの問題に思えるかもしれませんが、実際には頸椎(首の骨)の動き方、特に“前屈”が大きなカギになっています。
この記事では、首の痛みやしびれのメカニズムと、頸椎前屈の重要性、そして改善のための具体的な視点をご紹介します。


なぜ首が痛くなるのか? ― 神経と姿勢の関係

首の骨である頸椎は7つの骨が積み重なり、その間に「椎間孔」という神経の通り道が存在します。
私たちが体を動かすための神経は、この小さな穴を通って手や腕、肩甲骨の間、さらには背中の広い範囲にまで枝分かれしていきます。

ところが、この椎間孔は姿勢や動きによって広がったり狭くなったりするという特徴があります。

つまり「首を反らしたままの姿勢」が続けば、神経を圧迫し、首や肩の痛みだけでなく、腕や手のしびれといった症状にまで発展するのです。


デスクワークで生まれる“猫背と反り首”

パソコン作業を思い浮かべてください。
モニタをのぞき込むとき、背中は丸まり猫背になりやすく、首だけを前に突き出して画面を見ようとします。

このとき、

というアンバランスな姿勢が生まれます。

つまり「猫背+反り首」の組み合わせです。
これが長時間続くことで、背面の筋肉は常に緊張状態になり、さらに神経を圧迫しやすい環境が整ってしまいます。


ストレートネックの誤解

近年「ストレートネック」が話題になり、「首のカーブが減っているから反ったほうがよい」と誤解されることがあります。
確かに頸椎は本来ゆるやかな前弯カーブを描いていますが、むやみに反らすことが改善策になるわけではありません

前述のように、首を反ると椎間孔は狭くなります。
「カーブを作るために反る」ことは、神経圧迫を助長する危険性をはらんでいるのです。

本当に大切なのは、一つひとつの頸椎が正しく動くこと、特に前屈で顎が胸につく柔軟性を回復することです。


神経圧迫がもたらす症状の広がり

神経の圧迫が続くと、その影響は首だけにとどまりません。

これらはすべて、頸椎から枝分かれる神経の通り道で起こる症状です。
例えば「手のしびれ」が主訴でも、原因は首にあるケースが少なくありません。


頸椎前屈がカギを握る理由

ではなぜ頸椎の前屈が重要なのでしょうか?

  1. 椎間孔を開き、神経の通りを良くする
  2. 首の骨一つひとつが独立して動くかを確認できる
  3. 顎が胸につく動きは、首の柔軟性と弾力の指標になる

つまり「顎が胸につくかどうか?」がセルフチェックの目安になります。
届かない場合、どこかの頸椎が動いていない、あるいは筋肉や靭帯が固まっている可能性があります。


改善のためにできること

1. 姿勢を見直す

まずは「猫背+反り首」を避けることが第一歩です。

これだけでも首への負担は大きく減ります。

2. 頸椎前屈のセルフチェック

毎日、首を前に倒し「顎が胸につくか」を確認してみましょう。
硬さを感じたら無理に倒さず、少しずつ可動域を広げることが大切です。

3. 関節ニュートラル整体による調整

当院の「関節ニュートラル整体」では、頸椎を一つひとつ丁寧に検査し、動いていない部位を回復させます。
単に筋肉を揉むのではなく、関節そのものの弾力を取り戻すことで、神経の通りが改善され、痛みやしびれが和らぎます。

4. 自分でできる腰痛肩こりケア体操

頸椎の前屈を補助する体操を取り入れることも効果的です。

関節ニュートラル整体と併用することで、より高い改善効果が期待できます。


まとめ

首の痛みや手のしびれは、ただの「肩こり」ではなく、頸椎の動きと神経圧迫が関係しています。
特にデスクワークによる「猫背+反り首」の姿勢は、神経を圧迫しやすい典型的なパターンです。

解決のカギは 頸椎の前屈

これを取り戻すことが最優先です。
そして、姿勢の見直し・セルフチェック・整体による調整を組み合わせることで、首の痛みやしびれは改善し、再発を防ぐことができます。

もし同じような症状でお悩みの方は、一度ご自身の頸椎の前屈を確認してみてください。そして必要であれば私たち専門家の力を借りて、健康な首と快適な生活を取り戻していきましょう。

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