
2025年11月25日
こんにちは。
TOKYO腰痛肩こりケアセンターの仮屋です。
腰痛の原因を語る際、世の中には実に多くの専門用語や新しい理論があります。しかし、私が日々の施術や動作チェックを通して「本当に腰痛を引き起こしている」と感じるのは、実は“とてもありきたりな原因”です。
ありきたり——つまり多くの人に当てはまり、専門的ではない一見地味な理由。しかし、この“ありきたりな原因”を放置したまま、どんな治療やストレッチを行っても腰痛から完全には回復できません。
本記事では、腰痛が起こるもっとも普遍的な仕組みを、できるだけ具体的に、かつ日常生活レベルで解説します。
「今は腰痛がない」という方こそ、読んでいただきたい内容です。
腰痛が起きる流れはとてもシンプルです。
腰痛 → 動作のエラー → 機能低下
と書くと「痛みが先なの?」と思うかもしれませんが、正確には、
機能低下 → 動作のエラー → 腰痛
という順序のほうが現場ではよく見られます。
ただし現実には、
動作のエラーと機能低下は相互に悪化していくため、
どちらが先かは人によって異なります。
しかし一つだけ共通して言えることがあります。
では、その“動作エラー”はなぜ起きるのでしょうか?
「スクワットの仕方が悪い」「姿勢が悪い」
——確かにそれも原因です。しかしもっと根本的な理由があります。
それは、
関節や筋肉そのものの機能低下によって
“正しい動作ができない状態になっている” こと。
つまり、
「正しい動作をしていない」のではなく
「正しい動作ができない身体になってしまっている」
ということです。
そしてここからが本題です。
最も多い“ありきたりな原因”は以下の動作・柔軟性です。
足首が曲がらない(背屈できない)状態でスクワットをすると、
しゃがむために必要な前傾が取れません。
すると、
という流れになります。
可動域を狭くすれば“痛みなくスクワットする”ことは可能ですが、
それはあくまで応急処置であり、根本改善ではありません。
足首の背屈の硬さは、
ジャンプ系、走る動作、階段、トイレ座りなど
日常のあらゆる動作に影響します。
股関節の屈曲(太ももを体に近づける)が固いと、
前屈するときに本来最も動いてほしい股関節が動きません。
股関節が曲がらない → 腰椎を必要以上に曲げる
腰椎はもともと可動性が小さく、負荷に弱い構造です。
そこに代償動作として過屈曲が入り続ければ、
慢性的な腰痛となるのは当然です。
股関節の伸展とは「足を後ろに引く」動き。
ここが固いと、
といった“腰椎過伸展パターン”が出やすくなります。
スポーツ選手に特に多く、
疲労と相まって椎間関節の痛み、腰椎分離のリスクも高くなります。
あぐらが固い人は、
床に座ると骨盤を立てられず、
そのまま腰椎が強く前に丸まります。
この姿勢は、
といった状態を生みます。
正座をすれば回避できますが、
正座も慣れていないと足がしびれたり痛くなったりします。
床座りをすると腰が痛い人の80%は、
この“あぐらの硬さ”と“骨盤が立たない問題”です。
現場で最も多いのはこれです。
ハムストリングスが固い → 前屈で骨盤が倒れない → 腰椎が過屈曲する
という黄金パターン。
こうした場面で腰に「グキッ」と来る人の多くが
ハムストリングスの硬さを抱えています。
難しい検査をする必要はありません。
これらを行えば、
どの関節が動いていないかはすぐに判断できます。
そして何より大事なのは、
苦手な動作は、その関節が機能低下している証拠
ということ。
苦手な動作こそ、腰痛の温床になるのです。
腰痛は自然に治るケースもありますが、
ほとんどの場合「悪化しながら長期化します」。
理由は簡単。
動作エラーが続く限り、腰椎は毎日ダメージを受け続けるから。
痛みがない時期にこそ動作のチェックを行い、
苦手な動きを改善しておくことで、
将来の腰痛発症や悪化を高い確率で防げます。
特に運動をしている人は
などが重なるため、
動作エラーのダメージが倍増します。
腰痛を改善するために最も重要なのは、
「特別な治療」よりも
“ありきたりな原因”をつぶすこと。
足首、股関節、ハムストリングス——
これらの動作が改善すれば、
腰椎の負担は劇的に減ります。
逆に、ここを放置している限り、
どんな治療を受けても再発します。
あなたの腰痛の本当の原因は、
実はとてもシンプルなところにあるかもしれません。
動作チェックを行い、
苦手な動作を把握し、
少しずつ改善していくこと。
それこそが、
最も確実に腰痛から脱出できる方法です。