
2025年12月16日
TOKYO腰痛肩こりケアセンターの仮屋です。
腰痛に悩んでいる方の多くが、
「どこが悪いのか」
「どこを揉めばいいのか」
「どんなストレッチをすればいいのか」
という“痛みそのもの”に意識を向けがちです。
しかし、実際に多くの腰痛を見てきた立場から断言できることがあります。
それは、
腰痛から脱出できるかどうかは、
「痛い場所」ではなく「動作と関節」を見られているかどうかで決まる
ということです。
腰痛の原因はひとつではありません。
筋肉、靭帯、椎間板、関節包など、組織で見てもさまざまです。
しかし、運動や日常動作からくる(病気を除いた)ほとんどの腰痛には、
必ずといっていいほど関係している“コアとなる関節”があります。
それが、
この2つです。
この2つの関節は、
「腰を動かす主役」ではありません。
むしろ、
全身の動きを受け止め、調整し、つなぐ役割
を担っています。
だからこそ、
ここに問題が起きると、腰痛は慢性化しやすく、再発もしやすくなります。
仙腸関節は、骨盤の中央にある「仙骨」と、左右の「腸骨」をつなぐ関節です。
可動域はとても小さく、
レントゲンやMRIでは「ほとんど動かない関節」と思われがちです。
しかし実際には、
こうした日常のすべての動作で、わずかに動いています。
この“わずかな動き”と“関節の弾力”が失われると、
といった状態になり、腰痛が起こりやすくなります。
腰仙関節は、
腰椎の最下部(L5)と仙骨の間の関節です。
ここは、
これらがすべて集中する場所です。
そのため、
こうした問題があると、
腰仙関節が代償して動きすぎることになります。
結果として、
につながっていきます。
関節ニュートラル整体では、
痛い場所だけを施術することはありません。
必ず、
を検査します。
なぜなら、
仙腸関節や腰仙関節の問題は、
ほとんどの場合「結果」だからです。
原因は、
といった、別の場所にあることが非常に多いのです。
「ストレッチをしているのに良くならない」
「体操を続けているけど変わらない」
こうした声をよく聞きます。
その理由ははっきりしています。
関節機能不全が起きている関節は、
基本的にセルフケアでは回復しません。
特に、
これらは自分で正確に動かすことが非常に難しい関節です。
無理に動かそうとすると、
結果として、
「やっているのに悪化する」ということも起こります。
関節ニュートラル整体では、
この順番をとても大切にしています。
どちらか一方だけでは、
なかなか成果が出ないことが多いからです。
両方を組み合わせて初めて、効率よく腰痛から脱出できます。
腰痛に対して、私たちが重視している順番があります。
この順番を無視して、
いきなり腰だけをどうにかしようとしても、
腰痛はなかなか改善しません。
腰痛から脱出するために、
ぜひ意識してほしいことがあります。
それは、
「痛みを追いかけ過ぎない」こと。
代わりに注目してほしいのが、
です。
痛みはあくまで「結果」であり、
体が出しているサインです。
そのサインの奥にある
動作不良・姿勢不良・関節機能不全
に目を向けることで、腰痛は改善へ向かいます。
腰痛は、正しく体を見直せば
「一生付き合うもの」ではありません。
もし今、
何をしても腰痛が改善しないと感じているなら、
一度「関節の動き」という視点から
自分の体を見直してみてください。