
2026年1月30日
「後ろに反ると腰が痛い」
「立っているだけで腰がつらい」
「仰向けで寝ると腰が痛くなる」
このような腰痛を訴える方は非常に多く来院されます。
そして結論から言うと、
これらの腰痛のほとんどは“腰の反りすぎ(腰椎過伸展)”が原因です。
分離症、すべり症、脊柱管狭窄症と診断されている方でも同様で、
画像上の診断名そのものよりも、
日常動作の中で腰が反りすぎて使われている状態が
痛みを引き起こしているケースが非常に多くみられます。
本来、人の体は後ろに反る動作を行う際、
これらの部位が分担して動くようにできています。
ところが、反ると痛い腰痛の方は
この分担が崩れ、腰椎だけが過剰に反ってしまう状態になっています。
その結果、
が繰り返され、痛みとして現れます。
「反ると痛い=腰が悪い」と考えられがちですが、
実際には腰が頑張らされすぎていることが問題なのです。
反ると痛い腰痛で、最も多いパターンがこれです。
股関節の伸展ができない
股関節が十分に後ろへ伸びないため、
その代わりを腰椎が引き受けてしまい、
腰だけが反る動作になってしまいます。
特に問題になりやすいのが、
**股関節の前面にある「大腰筋」**です。
大腰筋は、
をつなぐ、非常に重要な筋肉です。
この大腰筋が硬く縮んでしまうと、
という状態が生まれます。
つまり、
立っているだけで腰が反った姿勢が固定されるのです。
この状態では、
いずれの姿勢でも腰椎に負担がかかり続け、
「何もしていなくても腰が痛い」という感覚につながります。
意外に思われるかもしれませんが、
猫背の人でも反りすぎ腰痛は起こります。
猫背の方は、
この状態になるため、
後ろに反る動作をしようとすると、
胸椎の代わりに腰椎が無理に反ることになります。
結果として、
が生じ、反ると痛い腰痛が起こります。
「猫背=丸まっている=反りすぎではない」
と思われがちですが、
動作の中では腰が反りすぎているケースが非常に多いのです。
もう一つ見逃せないのが、
これらの関節のほんのわずかな弾力の低下です。
関節には本来、
が存在します。
この「弾力」が失われると、
大きく動いていなくても負担を逃がせなくなり、
腰椎の反り動作のたびに痛みが出るようになります。
特に、
こうした方は、
関節の弾力低下が隠れているケースが非常に多いです。
分離症、すべり症、脊柱管狭窄症と診断されると、
「もう治らないのでは」と不安になる方も多いですが、
重要なのは診断名ではありません。
これらの疾患でも、
この構造が変わらなければ、
痛みはなかなか改善しません。
逆に言えば、
腰に集中している負担を分散できれば、痛みは軽減していきます。
このタイプの腰痛で多い間違いが、
これらを繰り返してしまうことです。
腰そのものをどうにかしようとしても、
原因が股関節や胸椎にある場合、
一時的に楽になってもすぐ戻ります。
反ると痛い腰痛を改善するために重要なのは、
そして、
腰を反らせなくても動ける体に戻すこと
これが最も重要なポイントです。
腰痛は「腰だけの問題」ではありません。
体全体のバランスを見直すことが、
反ると痛い腰痛から抜け出す最短ルートです。